この度11月24日よりドキュメンタリーの開拓者・佐藤真監督の『阿賀に生きる』を公開することが決定いたしました。

本作は20年前に製作されて、国内外のドキュメンタリー映画賞を総なめし、日本で初めてロードショー公開を実現した映画史に残る傑作です。

主人公は、新潟・阿賀野川流域に暮らし、水俣病を患う3組の老夫婦。
水俣病という社会的なテーマを根底に据えながらも
そこからはみ出す人間の命の賛歌をまるごと収め、世界中に大きな感動を与えました。

自然とともに生きる人間の力強さを描き、自らの人生と風土を見直すエコ映画の前身となった『阿賀に生きる』を21世紀に残したいと多くの賛同が集まり、貴重な16ミリニュープリントで時を超えて復活。
再びわたしたちに未来を問いかけます。

映画のデジタル化が進み、フィルムで上映できる劇場も減る中、なんと16ミリフィルムのニュープリントを作り上映を敢行いたします!

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執筆者

Yasuhiro Togawa