俳優、音楽家、文筆家と様々な分野で活躍し、文化系女子の心を鷲掴み中の、人気・実力兼ね備えた星野 源がついに初主演となる映画『箱入り息子の恋』(配給:キノフィルムズ)の公開が決定。

親同士の婚活「代理見合い」をきっかけに、初めて人を好きになった“年齢=彼女いない歴”の男が、燃え上がる恋のパワーで爆発的に変わっていく姿と、彼らを巡る家族の現代の肖像を描いた物語。

2013年初夏公開予定の本作は、主演を星野源、ヒロインに夏帆を迎えまして、2012年6月にクランクイン、7月下旬に無事クランクアップしました。(撮影は関東近郊)

星野源はカエルと戯れる危険な引きこもり男から、泥まみれになったり叫びながら街を駆けたりと、まさに撮影期間を激走。夏帆は、目にハンデを持つ女性という難役ながら、星野の恋の相手役としてこれまでにない体当たり演技に挑戦。更にそれぞれの両親役に平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳という豪華で個性的な俳優陣が集まりました。

原案は、08年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した『トウキョウソナタ』で脚本を手がけたマックス・マニックス。日本独自のお見合いというシステムを題材に、現代の恋人たちとその家族が抱える問題点に迫ります。それを元に脚本を練り上げ監督したのは、08年の長編第2作目の『無防備』がぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞、同年の釜山映画祭コンペ部門でもグランプリに輝き、翌年ベルリン国際映画祭にも正式出品され、今世界と日本で最も期待される若手監督の一人、市井昌秀。

星野 源 Q&A

Q.映画の主演作品のオファーを受けて、どんな感想を持ちましたか?
嬉しかったです! 初めての主演オファーだったので、「ついに!」と思いました。

Q.星野さん演じる健太郎はどんな人でしょうか?
35歳のポリシーある童貞です。人と関わることを意識的に避けている所があり、本当はただ傷つくのが怖い男。それが恋をしたこと、それを妨害されたことで変わっていく。
Q.撮影でのエピソードをお聞かせください。
一軒家の壁に張り付いたり、裸で殴られたり、体を使う部分が多かったので、撮影が終わると体がアザだらけでした。面白かったです。
Q.映画の見所は?
市井監督の新しい感性とか、健太郎の心の動きとか、親達のバトルとか、たくさんあると思います。色んな要素が詰まっている作品だと思うので、ぜひじっくり観て頂きたいです。

夏帆 Q&A

Q.脚本を読んだ感想は?奈穂子役はどうでしたか?
とにかく脚本が面白かった。奈穂子は、可愛らしくて、とても良い子なんですが、また一方では難しい役だな、とも感じました。目が見えないということに加え、奥手なのにけっこう積極的な面もあったりして。
Q.撮影で一番印象深かったのは?
(天雫家と今井家)両家が勢ぞろいするお見合いのシーンは本当に面白かったです。皆さん、個性的でステキな役者さんばかりなので、奈穂子を演じながらも、その中に居られる雰囲気を楽しんでいました。
Q.星野さんとの共演はいかがでしたか。
すごく器用な方だと思いました。気持ちでお芝居する方だし、ご一緒してとても楽しかったです。とにかくすごく面白い方で、独特の雰囲気があって、自分をちゃんと持っている方だな、と。
Q.映画の見どころは?
健太郎と奈穂子が出会い、好きになって、自立していくお話だと思っています。誰かに出会うことで変わっていく2人を見て、勇気づけられる人がいるといいな、と思います。

市井昌秀監督 Q&A

Q.主演に星野源を起用した理由はなんですか?
星野源さんの素朴な風貌、朴訥な話し方、柔らかい声が主人公・天雫健太郎にぴったりでした。その上で最も大きな理由は、素直に感情を曝け出すことができる希有な役者さんだと思ったからです。
Q.この映画はどんな人に見てもらいたいですか。
恋することは、あらゆる垣根を飛び越えるパワーが必要です。甘酸っぱくて楽しいだけじゃなく、相手を知ることで傷つけ合ったりもします。そんないろんな恋の形が詰まった映画なので、現在恋してる人、これから恋する人、過去に恋した人、全ての人に観て欲しいです。
Q.映画の見所は?
常に自分の世界に閉じこもっている主人公・健太郎(星野源)が、初めて恋をすることで、不器用ながらも徐々に未知なる世界に飛び出して行く姿です。

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執筆者

Yasuhiro Togawa