第36 回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門観客賞受賞、第44 回シッチェス・カタロニア国際映画祭ほか世界各国の映画祭を席巻、さらにはアクション描写の完成度の高さから全米公開され、続編の製作、そしてハリウッド・リメイクが決定。世界が熱狂したインドネシア発のノンストップ・ハイテンション・アクション「ザ・レイド」の日本公開日が10月27日に決定いたしました!

本作で主人公ラマを演じているプロのシラット選手として国際的に活躍するイコ・ウワイス。本作で、自身の身体をもってアドレナリン全開の壮絶バトルを繰り広げている彼が、世界的スターであるキアヌ・リーヴスの監督デビュー作『M a n o f T a i C h i 』に出演契約を結んだことが明らかになった。北京を舞台に、若きマーシャル・アーツの達人の活躍や苦悩を描く本作で、イコは映画のラストシーンでその主人公と闘いを繰り広げるという重要な役どころのようだ。『Man of Tai Chi』出演にあたってイコに行ったメールインタビューによると、『ザ・レイド』公開後にその作品の出演オファーが舞い込んだそうで、「このプロジェクトに関わる人々と仕事ができることは、本当に素晴らしい経験になっている」とのこと。

『マトリックス』で世界的注目を浴び、たちまちハリウッドの頂点へと駆け上ったキアヌが自身初の監督作品として選んだテーマは“太極拳”。イコの役柄としては、『ザ・レイド』同様、シラットを操る役柄になるとのこと。『M a n o f T a i C h i 』で監督であるキアヌが目指しているのは、CGIなどといった技術に頼らない生身のぶつかり合いのようで、まさに男同士が超絶的な肉弾戦を繰り広げている『ザ・レイド』にも通じる世界観であることが予想される。“シラット”と“太極拳”という格闘技の共通点と相違点について、「シラットも太極拳もゆっくりとした動きを取り入れています。私が思いつく唯一の違いは、太極拳にはいつも見慣れた動きや同じスタイルがあることですが、シラットには、スタイルと動きにとても多くのバリエーションがあります。シラットは、インドネシアの色々な地方から発生していて、それぞれに独特の文化と歴史があるのです。そしてそのシラットは、僕の情熱そのものなんです」と分析。イコはすでに出演パートの撮影を終えており、撮影は6 月に香港で行われたそう。キアヌの共演シーンもあるようだ。『ザ・レイド』でハリウッドを虜にしたシラットは、今度は全世界の映画ファンを魅了することになりそう。今後の続報に非常に期待が高まる。
そのメールインタビューの最後に、10 月27 日に日本公開の迫る『ザ・レイド』について、「私やインドネシアのお客さんが楽しんだのと同じぐらい日本のお客さんにも楽しんでもらえれれば嬉しいです。アクションてんこ盛りで、かっこいいファイトシーンやスタントシーンがたくさんあります。」と付け加えた。

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執筆者

Yasuhiro Togawa