窪田将治監督作『僕の中のオトコの娘』が、8月23日〜9月3日までカナダで開催されます第36回モントリオール世界映画祭の“Focus On World Cinema”部門 に選出されました。

1977年より開催されております北米最大規模の映画祭であるモントリオール世界映画祭、昨年には審査員特別大賞を受賞した『我が母の記』、イノベーション・アワードを受賞した『アントキノイノチ』が記憶に新しいかと存じますが、その中でもFocus On World Cinema部門は世界の注目すべき作品に焦点をあてる部門となり、毎年高い関心が集められております。過去には『インシテミル』『スイートリトルライズ』(10)『さまよう刃』(09)『アフタースクール』『百万円と苦虫女』(08)『さくらん』『間宮兄弟』(07)などが選出されております。また、窪田将治監督にとっては一昨年の『失恋殺人』、去年の『CRAZY-ISM クレイジズム』に続き、なんと3年連続での選出となりました!そんな本作は、社会に馴染めず引き籠もりになった男の子が、女装との出会いを機に様々な人間と出逢い本当の自分を見つける青春物語です。

以下コメント

選考理由 生きづらい世の中で奮闘する主人公の姿を秀逸に描いていたため。

窪田監督コメント 流石に今年は無理だろうと思っていたので正直、驚いています。3年連続ということでモントリオールが第二の故郷になってきた感じです。この作品は社会に馴染めず引き籠もりになった男の子が女装に出会い社会復帰をするという話です。私自身も大人になればなるほど【正直に生きる難しさ】を日々感じています。この作品で正直に生きる難しさや一歩踏み出す勇気を感じてもらえれば嬉しく思います。女装という文化を題材にした映画で世界に通用するのか非常に興味があり楽しみです。

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執筆者

Yasuhiro Togawa