サシャ・バロン・コーエン主演の今年1番笑えるコメディ『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』の爆笑本予告映像と本ポスターが公開となった。

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は、自由の国アメリカで身元不明となった世界一キケンな独裁者、アラジーン将軍に襲いかかる人生最大の試練と恋を描いた爆笑珍テロ・コメディ。核ミサイル開発を疑う国連から呼び出された将軍様は、意気揚々と乗り込んだニューヨークで謎の男に拉致され、トレードマークの立派なヒゲ剃られてしまう。浮浪者同然となってしまった将軍様は、自然食品スーパーの店員として働きながら、復権のための大逆襲に打って出る。

予告冒頭、オバマ米大統領、ヒラリー・クリントン米国務長官、デーヴィッド・キャメロン英首相が「独裁者に正義の裁きを下す」と力強く演説するニュース映像から一転、サシャ・バロン・コーエン演じるアラジーン将軍が、まるで世界のリーダーたちを小バカにするようにブブブッと笑い飛ばすという、まさにバロン・コーエン節全開のオープニングで幕を開ける。

ヒゲを失った将軍様のスーパーでの狼藉三昧、ヘリコプターでの世界同時多発テロを彷彿とさせるキワドイ会話など、くだらない笑いから過激なブラックジョークまで爆笑必至を予感させるシーンの目白押しだが、ヒゲを失った将軍様が夜のニューヨークをさまようシーンでは、ひとり孤独な独裁者としての姿も描かれており、意外にもドラマ性を感じさせる映像も披露されている。

『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』、『ボラット』で“コメディの新しいジャンルを作った”と称えられるサシャ・バロン・コーエンが、これまでのフェイクドキュメンタリー手法を封印し、はじめて台本ありきの作品作りに挑戦した今作。とはいえ、そこは世紀の問題児、通常のコメディ映画の枠に収まるまずがなく、今回はいったいどんな笑いをみせてくれるのか期待が膨らむ。

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』は9月7日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次公開。

予告編::http://youtu.be/Zx2uv-XXW_I

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執筆者

Yasuhiro Togawa