9/8(土)新宿ピカデリー他全国公開予定の、西川美和監督最新作『夢売るふたり』(配給:アスミック・エース)。本作の予告編がこのたび、遂に完成いたしました。

『蛇イチゴ』(03年)、『ゆれる』(06年)、『ディア・ドクター』(09年)で国内外の映画賞を総なめにし、いま最も注目すべき映画監督・西川美和の新境地となる本作は、監督自らの原案を基にオリジナル脚本を執筆。人々がすれ違いながら生きる東京で、火事ですべてを失った夫婦が結婚詐欺が、男と女の切なくも危うい≪愛≫を焙り出していきます。騙すのか?騙されるのか? 愛してるのか?愛してないのか?前作でも人間の深層心理をえぐる描写で注目を浴びた西川監督が、初めて≪女≫を軸とし作り上げた、男と女の心と性を激しく揺さぶる、衝撃の≪ラブストーリー≫です。

 予告編で初めて明らかになる映像では、夫婦の結婚詐欺に巻き込まれていく女と男として、結婚できない独身OL(田中麗奈)、不倫で大金を手にした女(鈴木砂羽)、家計を支えるシングルマザー(木村多江)、男運の悪い風俗嬢(安藤玉恵)、孤独なウエイトリフティング選手(江原由夏)、妻を追う暴力夫(伊勢谷友介)、女性部下と不倫する兄と、兄の不倫事情を知る弟(香川照之:2役)、夫婦を追う私立探偵(笑福亭鶴瓶)など、個性的なキャラクターが次々と登場します。そして、結婚詐欺で女たちを騙していくコミカルな前半から一転、後半では男と女の本性を垣間見せる緊迫感溢れる展開に。≪愛≫に翻弄される女たちの本音に迫ったセリフも随所にちりばめられています。男と女の複雑で奥深い関係が絡み合い、運命が狂いだしていくその先に見えるものは—?本作のキャッチコピーである「人間最大の謎は、男と女」。先が読めない、予測不能でサスペンスフルな展開が待ち受けていることを予感させる、終わりまで目が離せない作りの予告編となりました。

予告編::http://youtu.be/qPLI0P21moo

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執筆者

Yasuhiro Togawa