監督:小橋賢児が「自分が感じたリアルな感覚を伝えたい。」
旅の構想に触発された監督・小橋賢児は旅への参加を熱望、ドキュメンタリー映画の制作を決意する。そして、様々な想いを乗せて、小橋の第1回監督作品が完成した。

交通事故で下半身と左腕の自由を失った男、通称“CAP”。作家をはじめ、カフェバーや出版社の経営など様々な分野で活動する自由人、高橋歩。この二人の出会いから始まった、20代〜70代の男女11人、デコボコな仲間たちのアメリカ大陸4,200キロ10日間の旅を追ったドキュメンタリー映画『DON’T STOP!』 (小橋賢児監督)。その『DON’T STOP!』の新宿武蔵野館での初日が、9月8日(土)に決定致しました。新宿武蔵野館での上映を皮切りに全国順次公開致します。

北海道に住むCAPは、交通事故により右手しか動かない不自由な生活を送っていた。部屋の壁には大きな星条旗、アメリカ映画『イージー・ライダー』のポスター。CAPというあだ名は、その主人公キャプテン・アメリカからとられたもの。毎日ロックンロールを聞きながらマルボロを吸い、バーボンを飲む不良オヤジCAP。26歳の事故から20年、一日の大半をベッドで過ご日々だ。
2010年、息子を心配し続けるCAPの母が、作家で自由人の高橋歩の講演を訪れる。
突然現れたCAPの母親に懇願され、高橋はCAPの自宅を訪れることになった。
「一度でいいから、アメリカに行って、ハーレーでR66を走りたかった…」
幼い頃から持ち続けた夢を自ら封印してしまっているCAPの言葉に違和感を覚え、高橋は言った。「だったら、行くベ!」高橋の仲間たち、CAPの母親とその幼なじみの70代コンビ、娘2人も参加を表明。年齢も職業も立場もバラバラな11人が旅に出た。壮大な景色の中でぶつかり合って、笑って、泣いて、また笑う。旅は、誰も予想しえなかった様々な出会いと奇跡の連続だった——。

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執筆者

Yasuhiro Togawa