生きることを応援すること、暮らしやすい地域社会を自らの手でつくること
東北の小さな町からはじまった“懐かしくて新しい”活動の記録

私たちが暮らす日本では、毎年約3万人が自らその命を絶っています。残された家族や友人は自らを責め、悩み、ときに周囲からの偏見に苦しみます。こうした現状の中、秋田県にひとつの兆しを見つけました。日本で最も自殺率が高い地域だからこそ、先駆的な取り組みが行なわれていたのです。映画『希望のシグナル』は、自分たちならではの活動を続ける人たちを追いかけます。過疎化が進む地域のコミュニティを復活させたいと1杯100円のコーヒーサロンをはじめた袴田俊英さん(心といのちを考える会)。“中小企業の経営者を倒産ごときで死なせてたまるか!”とNPOを立ち上げた佐藤久男さん(NPO法人 蜘蛛の糸)。仙台市で自死遺族のための自助グループを運営する田中幸子さん(藍の会)。映画は、彼らが様々な人と出逢い、つながり、やがてそれが大きな流れへと至るまでを見つめます。

2012年6月16日よりポレポレ東中野にて公開、ほか全国順次

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執筆者

Yasuhiro Togawa