伝説にして原典。70年代を代表するレイプ・リベンジ・ムービー!

70年代を代表する伝説のレイプ・リベンジ・ムービー「I SPIT ON YOUR GRAVE(原題)」。1977年にアメリカで実際に起きたレイプ事件(レイプされた女性は犯人を殺害したが、裁判にて無罪となった)にインスパイアされた本作は、その過激な内容ゆえに日本では不遇の扱いを受ける。日本での劇場公開時は『発情アニマル』という邦題でポルノ映画扱い。またテレビ放映時には『女の日(もう一つの原題が「DAY OF THE WOMAN」)』、さらにビデオ販売時には『悪魔のえじき』と、様々なタイトル変遷をたどる。だがその不遇さを跳ね返す程の過激な内容が話題となり、熱烈なファンを今も尚残している。その要因は、かの喜劇役者バスター・キートンの姪にあたるカミール・キートンの身体を露出しまくった熱演と、拙い演出ならではの異様な迫力の映像描写と言えるだろう。目を覆いたくなる程にレイプされる彼女から漂う前半のエロス。そして怒涛のごとく展開する後半のバイオレンス(陰部を切られるシーンは、もはやトラウマ)。本作はレイプ・リベンジの原典と言い切っても過言ではないだろう。またその知名度から、2010年にはリメイク版『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』が製作され、日本では2011年6月に劇場公開となり、話題を呼んだ。

2012年6月16日(土)よりシアターN渋谷にて2週間限定レイトショー!

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執筆者

Yasuhiro Togawa