モーニング(講談社)連載中の人気漫画「宇宙兄弟」(2008年1号〜連載開始)。日本人初の兄弟宇宙飛行士を目指すスケールの大きさと、“宇宙飛行士”という存在を身近に感じさせる、人間味あふれる魅力的なキャラクターたち、そして感動的な兄弟ドラマと夢を追うストーリーで、連載からじわじわと人気を博し、小学館漫画賞と講談社漫画賞を同年ダブル受賞するという史上初の快挙を達成。業界の内外を問わず多数の熱烈な支持を受け、累計500万部のベストセラーとなっている当作が、スケール感×ドラマ性×コメディを兼ね備え、小栗旬&岡田将生によって映画化されます。今年4月にクランクイン。約3ヵ月の撮影を終え、現在CG作業中です。

そんな映画「宇宙兄弟」の主題歌に超強力タイアップが決定!! 邦画の主題歌は初となるコールドプレイが主題歌を担当します!
コールドプレイは2000年7月にイギリスでデビューアルバム「パラシューツ」をリリース。全英チャートで初登場1位という鮮烈なデビューを飾り、以降リリースするアルバムは全世界で大ヒット。
最新アルバム「マイロ・ザイロト(MX)」も全米・全英他各国でチャート1位、iTunesチャート全世界35カ国で1位!
もちろん日本でもオリコン洋楽チャート(初登場)1位を獲得致しました。

世界的に見ても、主題歌タイアップが極めてまれなコールドプレイによる今回のタイアップが実現するにいたった発端は、原作者・小山宙哉が「宇宙兄弟」執筆中に聞いていた、という事実でした。その曲を聞いたプロデューサー・川村元気(東宝)は「コールドプレイの曲がマッチするようなスケール感とワクワク感が溢れる映画を作ろう」という夢を抱き、「宇宙兄弟」脚本作りを開始。撮影終了後、まさにダメもとでコールドプレイに主題歌オファー。意外にメンバーから「(映画の)映像を見てから判断したい」という返答をもらい、プロモーション映像を急遽制作。2011年7月にフジロック・フェスティバルで来日した彼らに映像を渡し、その2週間後、「映像をみました。素晴らしい映画になると思う。是非「宇宙兄弟」の主題歌に!」という連絡をもらいました。

≪主題歌情報≫
コールドプレイ「ウォーターフォール〜一粒の涙は滝のごとく」
現在大ヒット発売中の最新アルバム「マイロ・ザイロト(MX)」(EMIミュージック・ジャパンより発売中)に収録されている、今年6月3日にデジタル・リリースした、ニュー・シングル。

セールス・チャート記録
・2000年7月にイギリスで発売されたデビュー・アルバム『パラシューツ』は、全英チャートで初登場1位を獲得した。アメリカでは同年11月7日に発売され、全米チャートでは2001年3月に最高51位を記録
・2002年8月に全世界発売されたセカンド・アルバム『静寂の世界』は全英チャート初登場から2週連続で1位を獲得。2003年4月に32週ぶりに首位に返り咲いた。全世界12カ国で1位を獲得。全米チャートでは5位に初登場
・2005年6月に発売された3枚目のアルバム『X&Y』は、全英チャートで初登場から4週連続で1位、全米チャートでも初登場1位(2週連続)となり、このアルバムでコールドプレイは初めてアメリカを制した。全世界32カ国で1位を獲得。05年世界で最も多く売れたアルバムになった。英米の両アルバム・チャートでイギリスのアーティストの新作が1位を獲得したのは、レディオヘッドの『キッドA』(2000年)以来約5年ぶりのことだった。
・2008年6月に発売された『美しき生命』は全米で2週連続1位を獲得、全英では合計6週1(5週連続1位を記録のあと、1週1位に返り咲いた)を記録。全世界36カ国のチャートで1位を記録。08年に世界で最も売れたアルバムになった。
・2011年10月19日に発売された『マイロ・ザイロト(MX)』は、日本ではオリコン・ウィークリー初登場洋楽1位を獲得、iTunesチャートでは35カ国で1位、UKチャート(10/30付アルバムチャート)でも初登場1位を記録。現在も売れ続けている。

≪コメント≫
◆小栗 旬
この度のニュースを川村さんから聞いたとき、驚きやら興奮やら色々な思いが体を駆け巡りました。初めにコールドプレイにオファーしようと思うと聞いたときは、『マジっすか』とか言いつつ、心のなかでは『どうせ無理っしょ』なんて呟いていた自分の浅はかさを今は呪っています。見事に成立させた製作陣の熱意と、快諾してくれたコールドプレイの心意気に感謝です。この凄まじく広い世界観の楽曲がロケットのように無限の宇宙に僕らの作った作品を連れていってくれるのではないかと、すべての完成を心待ちにしています。

◆岡田将生
めっちゃカッコイイです。宇宙兄弟のテーマにメロディがそっている感じがして、壮大で前を向きたくなる曲だと思いました。聴いていると体が軽くなるような高揚感が生まれてきて、まさにピッタリです!

◆コールドプレイ
僕らの楽曲が初めて日本の映画のテーマ曲となり、とても嬉しく光栄に思っています。
映画の素材を少し観たけど、とてもクールな作品になりそうだと感じたよ。僕らは日本が大好きだし、映画の完成を楽しみにしているよ!

〜映画「宇宙兄弟」主題歌にコールドプレイの曲が決定した経緯〜
「宇宙兄弟」の映画化プロジェクトがはじまったときに、原作者の小山宙哉さんからCDをもらいました。それは小山さんがマンガを描くときに聴いている曲のCDでした。そのなかでひときわ素晴らしかったのがコールドプレイの曲でした。それ以来われわれは「コールドプレイの曲がマッチするようなスケール感とワクワク感があふれる映画を作ろう」という目標で脚本を作っていきました。したがってコールドプレイに主題歌オファーをすることは必然だったともいえます。
そのスケール、希望と夢あふれるメロディ、少年時代を思い出す純粋な詞の世界。すべてが宇宙兄弟にこれ以上ないほど合っていると思いました。日本でのヒットはもちろん、世界にも進出できるクオリティとスケールを目指す映画「宇宙兄弟」にとっては、世界スケールの象徴ともいえるコールドプレイの主題歌はまさに宿願でした。とはいえ、相手は世界NO.1のロックバンド。アルバムをだせば全世界のチャートで1位を獲得するようなモンスターバンドです。当然日本の映画やドラマの主題歌にはなったことがなく、世界的に見ても映画の主題歌などはほとんどやっていないと聞いていました。なので主題歌オファーはほとんど「ダメでもともと、思い出作り!」というつもりで出しました。
そうしたら意外にもメンバーが興味を示してくれました。「これはいけるかも!」と思ったと同時にメンバーサイドから「映像をみてから判断したい」というシビアな返答が返ってきました。われわれはメンバーを説得するために、撮影したての映像を急いで編集し、そこに今回の主題歌となった「Every Teardrop Is A Waterfall」を(勝手に!)入れ込んだ、5分弱のプロモーション映像を製作し、7月にフジロックフェスティバルで来日した彼らに渡しました。
そこから、ただ待つだけの不安でしようがない日々が続きましたが、2週間後ついに「映像をみました。素晴らしい映画になると思う。ぜひ宇宙兄弟の主題歌に!」という連絡がイギリスから入りました。
宇宙兄弟の持つ、宇宙というスケール、兄弟という絆、少年の夢、未来への希望。それらがコールドプレイの持つ世界観と、今回の主題歌「Every Teardrop Is A Waterfall」にとてもマッチしている、という回答でした。イチかバチかだったプロモーション映像への「Every Teardrop Is A Waterfall」の使用は、見事成功しました。
主題歌交渉をはじめてから約1年。悲願が叶い、おもわずチーム一同喝采をあげました。
主演の小栗旬、岡田将生も宇宙兄弟のアメリカロケでフロリダ滞在中に、ふたりでコールドプレイの曲を聞きながら酒を酌み交わしていました。交渉のあいだずっと期待を高めながら待っていてくれた二人に、良い報告ができたことは本当に嬉しかったです。もちろん主演の二人はとても喜んでくれました。
いま映画宇宙兄弟は、編集を終え、CG作業の真っ最中です。そしていよいよこれから音楽を入れていく作業がはじまります。
その最後に、コールドプレイの曲が待っていることに言いようのない興奮を覚えます。
この映画がコールドプレイという最強の主題歌を得て、日本のみならず、世界そして宇宙に飛び出していく力を得たと思っています。「日本を代表する兄弟」の姿に「世界を代表するROCK」が流れる瞬間を、観客のみなさまにお届けする日が楽しみで仕方ありません。そしてその瞬間には、ワクワクするような夢や、未来への希望がたくさん詰まっていることをお約束いたします。 
プロデューサー 川村元気(談)

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執筆者

Yasuhiro Togawa