[9・11]である日突然、父を失った少年オスカーの<最愛の父が遺した鍵に託されたー最後のメッセージを探す旅>を描く、希望と感動のヒューマンドラマ。世界的ベストセラーとなっているジョナサン・サフラン・フォアの小説「EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLYCLOSE」を、トム・ハンクス×サンドラ・ブロックのアカデミー賞受賞コンビで遂に映画化。この度、映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の特報予告編が公開となった。

本作には、デビュー作『リトル・ダンサー』から、『めぐりあう時間』、『愛を読むひと』と3作品すべて、アカデミー賞監督賞候補となった名匠スティーヴン・ダルドリー(50)監督のもと、9.11で命を落とす父親役に『フォレスト・ガンプ /一期一会』、『フィラデルフィア』で2年連続アカデミー賞主演男優賞に輝いたトム・ハンクス(55)と、悲しみから立ち直れないでいる母親役に『しあわせの隠れ場所』で念願のアカデミー主演女優賞受賞を果たしたサンドラ・ブロック(47)、そして主人公のオスカー少年役には、全米で人気のクイズ番組「ジェパディ!」出演で大抜擢された天才少年トーマス・ホーン(13)がクレジットされている。

特報予告編では、トム・ハンクス演じる少年の父親、サンドラ・ブロックが演じる母親、そして少年オスカー(トーマス・ホーン)が仲睦まじい家族として生活を送るシーンからスタート。その後、[9・11]で突然、父を失ってしまった少年が父の面影を探す旅で様々な人と出会って行くのだが、小学校の学芸会のみの演技経験とは思えないトーマス・ホーンの卓越した表情の演技。さらに、<大切な人を失った時、どう悲しみを乗り越えたらいい?>というキーワードから少年オスカーが父の言葉を思い出しながら前向きに再生していく姿に感動することは間違いない。

このトーマス・ホーンは幼少期から本を読み始め、開いた時間はほぼ小説やノンフィクションを読むことに時間を費やした読書家。アメリカの人気クイズ番組「ジェパディ!」の大ファンである弟に説得され、同番組のキッズ・ウィークへ出場し、勝ち残った5人の内の1人となった天才少年として全米の注目を集めた。番組が放送されると、本作のプロデューサーで『ノーカントリー』で第80回アカデミー賞作品賞を受賞、今年『ソーシャル・ネットワーク』、『トゥルー・グリット』で作品賞Wノミネートのスコット・ルーディンの目に留まり、オスカー役のオーディションを受けることに。それまでの演技経験といえば、小学校の学芸会で『ジャイアント・ピーチ』のキリギリス役だけであったにも関わらず、スティーヴン・ダルドリー監督が彼を主人公に大抜擢した。スティーヴン・ダルドリー監督は新人発掘眼も優れており、『リトル・ダンサー』では当時全くの無名だった少年ジェイミー・ベルを起用。その演技は高い評価を得て英国アカデミー賞 主演男優賞などを受賞した。現在も第一線で活躍を続けるジェイミー・ベルは、スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』へも主演として出演するなど、俳優として成長し続けている一人だ。

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は監督と出演者のみならず、アカデミー賞受賞者の超豪華スタッフが完全バックアップ。『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー脚本賞受賞のエリック・ロスが脚本、『ミッション』『キリング・フィールド』でアカデミー撮影賞を受賞のクリス・メンゲスが撮影監督に、『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー衣装デザイン賞を受賞したアン・ロスが衣装を担当。早くもアカデミー賞最有力候補としての呼び声が高まっている中、アカデミー包囲網とも言える華麗なるスタッフ・キャストに囲まれた天才少年もアカデミー賞受賞者となるか!?注目が集まる。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』は2012年2月18日(土)より全国ロードショー。

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執筆者

Yasuhiro Togawa