日本人監督、スタッフが現地ベラルーシ、ロシア人スタッフと共に撮影した「カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜」の劇場公開が決定しました。

チェルノブイリ原発事故が風化しつつあった2003年に、映画監督の今関あきよしが、いまだ原発事故の爪痕が残るベラルーシで現地ロケを行い、撮影した劇映画。綿密な現地取材を元に、原発事故後の小さなひとつの家族の悲劇を描いた物語です。

2010年にチェルノブイリで追加撮影し、原発事故から25年の今年、劇場公開にむけて動き出していました。その矢先の3月11日東日本大震災。
現在も原発事故の影響が日本中へ広がり続けていますが、25年経った自然の美しいベラルーシにもいまだに目に見えない放射性物質で侵された大地があります。
空想的でまるでおとぎ話のように優しく描かれるひとりの少女とその家族の物語の中に、生まれ育った土地を離れ、家族がバラバラにならざるを得なかった人たち、危険と分かっていながらもその古里への愛着からそこに残って生活せざるを得ない人々の悲痛な思いが込められています。

9月17日には高槻セレクトシネマで、一般への初お披露目となる特別先行上映会が行われ、今関監督と三留まゆみさんが舞台挨拶にたち、立ち見のでる盛況ぶりでした。
現在上映が決定しているのは、11月19日〜シネマート六本木。11月大阪・梅田ガーデンシネマ、12月福岡・KBCシネマ、(時期調整中)熊本・Denkikan以降順次。

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執筆者

Yasuhiro Togawa