9月8日から開催されているカナダ、トロント映画祭で上映されたジョージ・クルーニー最新主演作『ザ・ディセンダンツ(原題)』が予想通りの大絶賛を浴びている。テルライド映画祭でのプレミア上映後、他作品を圧する早さでアカデミー賞を含む賞レース参戦間違いなしの高評価が飛び交うなか、トロント映画祭においても大絶賛が続出した──。

『ザ・ディセンダンツ(原題)』にとって本当の意味でのプレミアとなったトロント映画祭にはアレクサンダー・ペイン監督、父親役のジョージ・クルーニー、長女役のシャイリーン・ウッドリー、次女役のアマラ・ミラー、長女の恋人役のニック・クラウスが参加した。満場一致とも言えるスタンディングオベーションで終了した上映と記者会見後には早速各紙に絶賛評が並び、★取りではAランクが続出。トロント映画祭においても賞レースの主役となる、との予想が飛び出した。

「底抜けに楽しく、かつ、胸を打つほど悲しい、この美しく綴られた映画は、全世界で大成功をおさめるだろう。そして、賞レースにおける主役となるだろう」
スクリーン・デイリー誌
「注意深く歩みながら、アレクサンダー・ペイン監督は自身の最も暖かみのある、ひたむきな作品を作り上げた」
インディワイヤー誌 
「『ザ・ディセンダンツ(原題)』は人生をとらえた、最高の映画だ。この映画を観ながら、私たちは自分自身の延長を観ている、そしてこう呟くだろう、”私はあの男(クルーニー演じるマット)を知っている。私があの男なのだ。”」
アワーズ・サーキット誌 
「『ザ・ディセンダンツ(原題)』は美しく磨き込まれた宝石だ。シャープで、おかしみがあり、芳醇で、感動的だ」
エンターテイメントウィークリー誌

上映される各地でここまで多くのメディアが大絶賛を送る『ザ・ディセンダンツ(原題)』。アカデミー賞への評に合わせて全米公開を前に興行的な成功を占う評も目立っている。トロント映画祭観客賞(最高賞)の発表は、9月18日。ジョージ・クルーニーは自身の監督作も出品しているため、監督作VS主演作、どちらに軍配が上がるかも注目されている。

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執筆者

Yasuhiro Togawa