「水戸短編映像祭」は上映時間50分以内の短編作品を対象とした自主制作映画のコンペティション部門と、注目すべき映像・映画作家を中心に多彩なゲストを招き、上映やトークを行う招待作品部門によって、映像表現の「現在」を紹介する映画祭として茨城県水戸市の水戸芸術館で開催します。

コンペティション部門では、映像・映画のこれからを担う才能の発掘と育成を目的としながら、受賞後のサポートにも力を注いでおり、これまで多くの映画監督を世に送り出してきた実績から、次代を担う作り手たちの登竜門として定評を得ております。

記念すべき第15回となる今回は、過去に本映像祭のコンペティション部門が輩出した監督の作品を中心に、本映像祭に所縁のある作品やゲストを招いた企画を行います。また、先の東日本大震災の被災地である茨城の映画祭として、震災を機に交流を深めた国内各地の映画祭、開催に向けて協力に名乗りを上げてくださった企業や団体、個人と連携し、被災地の復興支援を目指したプログラムを企画しました。いまだ震災の爪痕の残る茨城で本映像祭を開催することの意義を問い、スクリーンを介した新しい出逢いとつながりの場をプロデュースすることで、観客や作り手のみならず、映像・映画文化に関わる全ての人々の記憶に残る「第15 回水戸短編映像祭」を水戸の地から発信します。

【企画名】第15 回水戸短編映像祭
【日 程】2011 年9 月23 日(金・祝)〜 25 日(日)
【会 場】水戸芸術館ACM劇場 約300 席 (茨城県水戸市五軒町1-6-8)
【主 催】NPO法人シネマパンチ/財団法人水戸市芸術振興財団
【後 援】水戸市/水戸市教育委員会
【料 金】A・B・D・E・Fプログラム 各 1,000円 全席自由/入替制
C・Gプログラム 各1,500円 全席自由/入替制
コンペティション部門 1,500円 全席自由/1日券 (※プログラムAとBの同時購入でセット券価格1,500円)
【チケット発売】 8月19日(金)より(入場整理番号つき)
【チケット取扱い】水戸芸術館エントランスホール・チケットカウンター
水戸芸術館チケット予約センター TEL.029-225-3555
(営業時間 9:30〜18:00 月曜休館 )
【お問い合せ】NPO法人シネマパンチ TEL.090-4672-1085(担当:平島)
財団法人水戸市芸術振興財団 TEL.029-227-8111(担当:福島)
水戸短編映像祭公式webサイト http://www.mitotanpen.jp/
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9/23(金・祝)
11:00〜
■Aプログラム「311仙台短篇映画祭制作プロジェクト 作品『明日』」料金:\1,000
仙台から届いた“明日”への声を水戸からお届けします!
仙台短篇映画祭の呼びかけによって集まった40人の監督たちが、3分11秒という制約の中で、それぞれが3.11以降の自分と対峙し、葛藤を経て生み出した作品をオムニバス形式で綴るそれぞれの『明日』。震災をきっかけに繋がりを深めた仙台の声を水戸からお届けします。
2011年/日本/130分(予定)
参加監督:冨永昌敬、中野裕之、鈴木卓爾、塩田明彦、河瀬直美、真利子哲也、佐藤央、田中羊一、田中博之、今泉力哉、入江悠、瀬田なつき、濱口竜介、甲斐田祐介 他 (順不同)
13:50〜
■Bプログラム「3.11 A Sense of Home Films from なら国際映画祭」料金:\1,000
国内外から寄せられた「HOME」への想い。
仙台短篇映画祭の311映画制作プロジェクトから派生し、なら国際映画祭エグゼクティブディレクターの河瀬直美監督を中心にカンヌで集まった国内外の映画作家によって描かれる家族、ふるさと、祖国への想いを分かち合い、「A Sense of Home(“家”という感覚)」を国境を越えて共有してく試みです。
2011年/60分(予定)
参加監督:ビクトル・エリセ、河瀬直美、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ジャ・ジャンクー、桃井かおり、レスリー・キー、ポン・ジュノ、ジョナス・メカス 他 (順不同)
16:00〜
■Cプログラム 「NINIFUNI」+ももいろクローバーZ ライブ 料金:\1,500
映画×アイドル—新進気鋭の監督による新たなる挑戦状!
殺風景な地方都市で起きた事件に関与した青年が、あてどなくさまよい辿りついた海岸で目にした光景とは…。第64回ロカルノ国際映画祭で特別上映され、海外からも注目される新鋭・真利子哲也監督の最新作。映画に登場する今最も旬なアイドルグループ“ももいろクローバーZ”も水戸に降臨!!
【上映作品】『NINIFUNI』2011年/日本/42分 監督:真利子哲也
出演:宮?将、山中崇、ももいろクローバー 他
【ゲスト】真利子哲也(映画監督)、ももいろクローバーZ
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18:10〜
■Dプログラム ひたちなか海浜鉄道湊線応援企画「婚前特急」 料金:\1,000
がんばれ湊線!前田弘二監督の長編劇場デビュー作が凱旋上映!
自由な恋愛を楽しんでいた24歳のOLのチエ(吉高由里子)は、親友の結婚をきっかけに5人の彼氏の中から“本当の相手”を見つけるために奮闘する!第10回グランプリ監督・前田弘二の長編劇場映画デビュー作。本作には東日本大震災によって大きな被害を受けた通称「湊線」が登場します。主演のチエ役・吉高由里子の元気な魅力が炸裂する『婚前特急』の凱旋上映で、全線復旧したばかりの「湊線」に映画祭からエールを送ります!
【上映作品】『婚前特急』2011年/日本/107分
監督:前田弘二
出演:吉高由里子、浜野謙太、杏、加瀬亮、榎木孝明、宇野祥平 他
【ゲスト】前田弘二(映画監督)

9/24(土)
12:30〜
■Eプログラム
ロカルノ国際映画祭「金豹賞審査員特別賞」受賞記念『東京公園』特別上映 料金:\1,000
見つめること、見つめられること—国内外で絶賛された青山真治監督最新作、水戸初上映!
ひょんなことから人妻を隠し撮りすることになったカメラマン志望の青年(三浦春馬)とその周囲の人々との交流を通し、なくなった者に対する愛情と生き残った者どうしの愛情を描く。水戸短編映像祭には、審査員やゲストとしてお招きしたこともある世界的評価も高い青山真治監督の最新作。第64回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、常設の最高賞と同等の「金豹賞審査員特別賞」を受賞した『東京公園』を特別上映!
【上映作品】『東京公園』2011年/日本/119分
原作:小路幸也「東京公園」(新潮文庫刊)
監督・脚本:青山真治
出演:三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥 他
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14:50〜
■Fプログラム「地方映画の現在。日本映画のこれから、」 料金:\1,000
映画×地方—地方都市を拠点に撮影された要注目の日本映画と監督たちを紹介!
山梨県甲府市を舞台にした話題の新作『サウダーヂ』の公開が迫る映像制作集団「空族(くぞく)」から富田克也監督と相澤虎之助監督、関東・関西の各地から良質の作品を送り出している佐藤央監督、震災後の水戸でロケを敢行した新鋭・三宅唱監督らを招き、国内外から注目を集めている日本の地方都市を拠点に製作された映画の深部に迫る!日本映画を動かし始めた“新しい波”をキャッチ!
【上映作品】
『Furusato2009』2009年/50分 監督:富田克也 提供:空族
『MISSING』2011年/55分 監督:佐藤央 提供:神戸映画資料館
「三宅唱新作長編メイキング」2011年/15分(予定)
【ゲスト】富田克也(映画監督)、相澤虎之助(映画監督)、佐藤央(映画監督)、三宅唱(映画監督)
18:20〜
■Gプログラム「庭にお願い」+倉地久美夫ライブ 料金:\1,500
冨永昌敬監督最新作は謎の音楽家のドキュメンタリー。天才・倉地久美夫を発見せよ!
気鋭のジャズミュージシャン菊地成孔に発見された福岡在住の謎多き音楽家「倉地久美夫」の実像に追ったドキュメンタリー。監督は水戸タンペンではお馴染みの第6 回グランプリ監督・冨永昌敬。本人のライブと共に、倉地久美夫の“ちょっと変な世界”にあなたを誘います!
【上映作品】『庭にお願い』2010/日本/78分
監督・撮影・編集:冨永昌敬 出演:倉地久美夫、菊地成孔、外山明、岸野雄一 他
【ゲスト】冨永昌敬(映画監督) 、倉地久美夫(音楽家)

9/25(日)
12:00〜
「コンペティション部門」 料金:\1,500
【審査員】篠崎誠、冨永昌敬、西ケ谷寿一、鈴木謙一、櫻井琢郎

執筆者

Yasuhiro Togawa