5月20日(金)に全世界同時公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」が2週目も勢いは衰えず、1位の座をキープした。2週目の週末に限っては、土日で興行収入、11億1.308万円、動員70万9209人を記録し、1週目対比で、92%以上を記録。1週目からのホールドが90%を超える事は近年、稀に見る現象で「アリス・イン・ワンダーランド」、過去のパイレーツシリーズと比べても、最高のホールドとなった。パイレーツの根強いファン以外に、本作から、新たな世代のファン層を確実に増やしている事も伺えた。トータルの興行収入でも5月29日(日)までで、36億670万4050円、動員でも235万4111人を記録し、2011年に公開した作品の中で断突のスピードで35億円を突破した。

シリーズ最新作の大ヒットを牽引してるのは、本作から始まった3Dでの上映と新キャラクターとして海賊達を誘惑する人魚のキャラクター。週末のシェアは2Dの17%にたいして、3Dは83%を記録。やはり、ジャック・スパロウ船長の冒険を一緒に体感したいお客様が多く劇場に足を運んでいる傾向が見受けられる。
また、新パイレーツの象徴として、ペネロペ・クルス演じる“女海賊アンジェリカ”ばかりが目立っていたが、映画観賞者の間で話題となっているのが人魚の存在。海賊達を美しい歌声で惑わせ、船を沈没させる人魚は、凶暴さと美しさの二面性を合わせ持ち、20代女性ファンに注目されている。アンジェリカや人魚を始め、今作からメガホンをとる「シカゴ」のロブ・マーシャル監督が創りだした“美しく新しいパイレーツ”は、今後も勢いを増しそうだ。

世界中でもパイレーツ・ブームは衰えを見せず、先週公開した、75の国と地域でオープニングNO.1を記録。早くも合計興行収入は6億ドルを突破して、世界的にも、まさにパイレーツ一色となった1週間になった。

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執筆者

Yasuhiro Togawa