イタリアが誇る巨匠 マルコ・ベロッキオが圧倒的な映像で問う、歴史に葬られた愛の物語
主演女優ジョヴァンナ・メッゾジョルノ 2011全米批評家協会賞 最優秀主演女優賞 受賞!

映画「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」
イタリアに独裁政権を築き、ヒトラーと並び称され歴史に名を残したベニート・ムッソリーニ。その陰には、イーダという一人の女性の存在があった。全財産を投げ打ってまで身も心もすべてを彼に捧げる彼女はやがて彼の息子を産む。
しかし、ムッソリーニの支持率が急上昇する中、彼女は危険人物として排除されていく・・・。最愛の人から裏切られながらも人生を賭けて、信念を貫きとおすイーダの波乱に満ちた人生。歴史の闇に葬られた愛の物語が明らかになる!!

主演女優 ジョヴァンナ・メッゾジョルノ のコメント:
〜〜演じる上でイメージしたのは、目的に向かって盲目に突進していく「猟犬」!?〜〜
「個人的に一番困難だったのはヒロインとこの映画を“狂女の物語”にしないことだった。
ヒロインは狂った女性として見られがちだし実際そう演じることは容易いけれど、監督とも相談して、その反対を演じなくてはならなかった。
イーダはある意味、動物的な側面がある…それを私は「猟犬」のようなイメージを持ったの。猟犬のように目的に向かって盲目的に突進していくような、行動的な人。
だから体を使って演じなければならないと確信していた。そのためにトレーニングも行ったわ。「今日は簡単なシーンだわ」と思えるような日はたったの一日もなかった!!全てが複雑でした。」

と、苦悩しながらの撮影当時を語っている。

監督のマルコ・ベロッキオは、
「ジョヴァンナの起用は(フィリッポ・ティーミに比べ)より複雑だった。イーダ役にふさわしい女優を見つけるのはとても困難だったが、彼女のお陰で報われたと感じている彼女は生命力にあふれた才能豊かな女優だ。彼女は一歩間違えれば自殺行為になる、イーダを演じると言う)チャレンジに見事に応えてくれた。ジョヴァンナがこの役を非凡な方法で演じ切ったんだ。」

とジョヴァンナの女優としての才能を称えた。
実際に、ムッソリーニという強大な権力を持つ人物を相手に、たったひとりで闘いを挑む事となった女性を演じるには、女優として相当な覚悟が必要だ。
奇しくも、ムッソリーニ没後65年を経て語られる事となった、ムッソリーニを愛したが故に、その手によって歴史の闇に葬られてしまった悲劇の愛の物語を、ぜひ劇場で確かめてほしい。

 5/28(土)[東京]シネマート新宿 6/11(土)[大阪]シネマート心斎橋他全国順次公開

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執筆者

Yasuhiro Togawa