■ベルリン・タレント・キャンパスとは
ドイツのベルリン国際映画祭(ベルリナーレ)の一環として開催され、人材育成プログラムとして実績ある「ベルリン・タレント・キャンパス」(以下「BTC」という。)。2003年から始まったBTCは、毎年、映画監督、プロデューサーを志す350名の若者をベルリン国際映画祭期間中ベルリンに招いて開かれ、2012年2月で第10回を迎えます。その海外展開として、「キャンパス・インターナショナル」がダーバン、ブエノスアイレス、サラエボ、グアダラハラの各都市の映画祭に併せて開かれています。「タレント・キャンパス・トーキョー」は、この展開における初のアジア版として、BTC提携のもと開催されます。
2010年11月、本事業主催の三者は、共同で東京文化発信プロジェクトの一環として「Next Masters Tokyo 2010」を開催し、アジアの若者20名が参加しました。新たにタレント・キャンパスに生まれ変わった今年も、映画分野における東京からの文化の創造・発信を強化するため、「次世代の巨匠」になる可能性を秘めた「才能(=talent,タレント)」を育成するプロジェクトとして実施します。映画作家(監督)を志すアジアの若者と、その作家たちの創造活動を実現するアジアの若手プロデューサーを約12-15名東京に集め、現在活躍するプロからのレクチャー、企画合評会を通じて第一線の人材の視線に晒されることで、強烈なインスパイアを受ける体験(コア・プログラム)を促すとともに、作品発表の場である「第12回東京フィルメックス」コンペティション作品の上映とQ&Aへの参加を通じて、参加者同士、参加者とプロの間でネットワークを築くことを目的とします。

■東京文化発信プロジェクト
東京文化発信プロジェクトは、世界の主要都市と競い合える芸術文化の創造発信、芸術文化を通じた子供たちの育成、多様な地域の文化拠点の形成を目的として、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体、アートNPO等と協力して実施しています。様々な芸術分野のイベントや、まちなかで市民とアーティストが協働するアートプログラム、子供向けの体験型プログラムなどを展開しています。<http://www.bh-project.jp>

■東京フィルメックス
アジア及び世界各国からの秀作を紹介することを目的に、2000年から始められた国際映画祭です。日本を含むアジアの新進作家によるコンペティション部門、世界の最先端を切り拓く映画作家たちによる特別招待作品部門、映画史に輝く珠玉の旧作を再検証する特集上映部門などがあります。
新作、旧作を問わず、初めて日本の観客に紹介された多くの海外の映画作家や、東京フィルメックスをきっかけに世界へ発信された多数のアジア・日本映画などの実績により、プロフェッショナルや映画ファンからの高い評価を集めています。<http://www.filmex.net>
*Next Masters 2010の模様はこちらのサイトで御覧ください。
< http://www.filmex.net/nextmasters >

<開催概要>
名称:Talent Campus Tokyo 2011 タレント・キャンパス・トーキョー 2011
(略称:タレント・キャンパス)
期日:平成23(2011)年11月21日(月)-11月26日(土)
場所:東京都内 有楽町朝日ホール他
対象:東アジア、東南アジアの監督とプロデューサー
募集人数:国内外合わせて約12〜15名
応募期間:平成23(2011)年6月1日〜6月30日
ホームページ:http://www.talentcampustokyo.com
主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
特定非営利活動法人 東京フィルメックス実行委員会
提携:ベルリン国際映画祭(ベルリン・タレント・キャンパス)
協力:東京ドイツ文化センター(予定)、その他

応募資格、応募方法などの詳細は6月1日に開設します「Talent Campus Tokyo 2011」公式サイト内の応募規約(英語版)を御確認ください。
主な応募概要は、東京都のホームページに掲載されております。
こちらをご確認下さい。
〔別紙〕
Talent Campus Tokyo 2011募集要項(概要)
http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2011/05/22l5b201.htm

原則として公式サイトからの応募のみ受け付けます。実施プログラム、エキスパート(講師)については後日、公式サイトで発表予定です。

その他、関連ニュース
5月11日付、東京都の発表
映画分野の人材育成事業「タレント・キャンパス・トーキョー2011」の実施について

http://www.metro.tokyo.jp/INET/BOSHU/2011/05/22l5b200.htm

執筆者

Yasuhiro Togawa