父さん、その時あなたは、僕に何を求めたのだろう…?

ブラッド・ピット&ショーン・ペン。ハリウッドを代表する2大スターが共演する全世界注目の話題作『ツリー・オブ・ライフ』。5月11日から22日まで行われる、世界3大映画祭の1つ、第64回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品の中でもひときわ注目を浴びている本作。監督するのは、世界中の映画ファンや映画人までもが深く熱望してきた伝説的な映像作家テレンス・マリック。1978年の『天国の日々』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞して、全世界に鮮烈な印象を与え、さらに、20年の沈黙を破って製作された1998年の『シン・レッド・ライン』は、ベルリン国際映画祭金熊賞(グランプリ)を受賞。これまでの監督作はわずかに4本。今、最も新作が待望されてきた孤高の監督。そのマリックが2大スターを得て、家族、そして生命の物語を鮮烈に描く。

 主演兼製作を務めたブラッド・ピットが1950年代の中部テキサスに生きる一家の厳格な父親を演じ、その実力をいかんなく発揮している。その息子である成長したジャックには『ミスティック・リバー』、『ミルク』で2度の主演男優賞に輝くショーン・ペン。そして、母親役を舞台などで活躍する新鋭ジャシカ・チャステインが演じている。

予告編では、テキサスに暮らす5人の一家の40年にわたる物語を通して、「生きるということ」や「家族」など人間の根源を問うシーンが、美しく壮大な映像・音楽ともに鮮烈に描かれています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa