「死にたいんじゃない。生きていくためには切らなければ。」
自傷癖のある少女が診察室で語った言葉が、
作品を見ているあいだ、ずっと心にこだましていた。
香山リカ(精神科医)

目を背けたくなればなるほど「現実」なんだ。
橘ジュン(「VOICES」編集長)

 
絶句した。
僕が取材してきた
自傷癖のある女の子たちに
当てはまるパターンのオンパレード!
この映画の重みは、当事者ではなく
それ以外の人々が
「心の痛みを疑似体験できる」 ところだ。
ロブ@大月(『リストカットシンドローム』著者、自傷・虐待アドバイザー)

20代前半の女性7人に1人が経験する自傷行為。
この社会的現象に真摯に向き合う作り手は、会話や行為、間などの省略を避け、
音楽を使わずリアルに肉進する。観終わって無力感、罪悪感の残る問題作。
自傷行為経験者、水井真希を主演に迎えた本作は、映画祭で入選、受賞。
過激な描写などで、審査員や観客の間で賛否両論を巻き起こした。
上映では、発作を起こす人や号泣する観客も出た問題作。

公開初日が2011年6月4日より、渋谷アップリンクにてレイトショー上映に決定した。

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執筆者

Yasuhiro Togawa