シナリオの執筆と映像化をリンクさせた新カリキュラムで
企画開発力のある脚本家を養成します。

映画美学校では、『リング』の脚本家である高橋洋氏、『千年女優』など数多くのアニメの脚本も手がけられている村井さだゆき氏、そして、日本では数少ないスクリプトドクターとして活躍されている三宅隆太氏に講師をお願いして脚本コースを開講することになりました。
従来、紙の上での指導に特化しがちであったシナリオの講座に映像化のプロセスを導入した画期的なカリキュラムで、企画開発力を持った脚本家を養成します。

◆講師◆
高橋洋(脚本家/『リング』『恐怖』)
村井さだゆき(脚本家/『千年女優』『スチームボーイ』)
三宅隆太(脚本家・スクリプトドクター/『怪談新耳袋』『古代少女ドグちゃん』)

◆映画美学校脚本コース開講のメッセージ◆
「映画を娯楽産業として立て直す、その根幹に位置づけられるのは、脚本の開発である」
高橋洋(映画美学校脚本コース主任講師)
映画界は、20年以上に渡って、監督が脚本も兼ねる傾向が続いて来た。「才能」が見出されるたびに、映画界はその作家の世界に依存して来たのである。
 こんなことを繰り返せば、監督たちは自分一人の世界から踏み出すことが出来ず、たちまち手持ちの引き出しを使い切って消耗してしまう。
 映画の表現を鍛え上げて来たのは「娯楽」である。
 この分厚いベースがあってこそ、産業も技術も育ち、作家たちの活動もあり得たのだ。 映画を娯楽産業として立て直す、その根幹に位置づけられるのは、脚本の開発である。映画界は、脚本の開発を怠って来たのだ。私たちはそれに着手しようと思う。
 この学校から、ハリウッドの物真似でもない、韓国映画の後追いでもない、独自のエンターテイメントを発信していこう。
 作家主義の孤塁を守るのは簡単である。
 しかし私たちは大勢の観客へと向けた新たな「王道」(ルビ:メインストリーム)を探求することで自らを鍛え上げねばならない。映画美学校は、いわば自主映画サークルと撮影所の機能を兼ね備えた不思議な存在へと変貌しようとしているのだ。(2011年3月24日)

◆◆講師プロフィール
高橋洋(主任講師)
主な脚本作品に、中田秀夫『女優霊』 (95)『リング』(98)、黒沢清『復讐 運命の訪問者』(96)『蛇の道』(98)などがある。『リング』シリーズは大ヒットを記録、世界にJホラーブームを巻き起こした。

村井さだゆき(金曜夜クラス担当講師/主任講師兼任)
1993年『飛べないオトメの授業中』で第6回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞。主な脚本作品に、今敏監督作品『パーフェクトブルー』『千年女優』や大友克洋監督作品『スチームボーイ』『蟲師』など、実写、アニメを問わず幅広い分野で活躍中。

三宅隆太(金曜夜クラス担当講師)
主な脚本作品に、『古代少女ドグちゃん』『女子大生会計士の事件簿』『ほんとにあった怖い話』など多数。映画監督、スクリプトドクターとしても活躍中。またTBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』での鋭い映画分析も大好評。

◆映画美学校脚本コース初等科前期 募集概要
受講期間:2011年5月13日—2011年10月7日
受講資格:18才以上でありプロの脚本家を目指す人であれば学歴、経験の有無は問いません。
募集人員:金曜昼クラス36名 金曜夜クラス36名
授業時間:金曜昼クラス13:30−16:00、金曜夜クラス19:00−21:30
共通授業(企画開発論):昼クラス・夜クラス共通(5回)原則として土曜日に行います。
映画美学校の講師は現役の映画人です。講師のご都合によりカリキュラムに変更の可能性があります。ご了承の上お申込み下さい。
授業料:13万5千円(半年間/税込/保険料込)
入学登録料:1万円(税込)◆映画美学校をはじめて受講される方のみ。
教室:映画美学校(渋谷) 東京都渋谷区円山町1-5
受付期間:2011年4月15日—2011年5月10日
申込方法:受講申込書に必要事項を記入のうえ(課題含む)、顔写真(縦4cm×横3cm)2枚(受講申込書貼付用と受講証用)を同封し、郵送もしくは映画美学校に持参して下さい。
選考方法:書類審査
お申込み・お問い合わせ
映画美学校
〒150−0044 東京都渋谷区円山町1−5
電話番号:03 -5459-1850 FAX:03-3464-5507
受付時間(月—土)12:00−20:00受付時間(月—土)12:00 − 20:00
HP/http://www.eigabigakkou.com/

映画美学校脚本コース 2011年5月13日開講!

執筆者

Yasuhiro Togawa