拡大公開決定!!
原発から生まれる放射性廃棄物の危険について──フィンランドの場合──
『100,000年後の安全』

4月2日より渋谷、アップリンクにて緊急上映された映画『100,000年後の安全』。

アップリンクでは、本来この作品を今秋に公開する予定でした。しかし、福島原発事故が起き、原発に関する知識を得る事を必要としている人が多いと思い、2011年4月2日から渋谷アップリンクにて緊急公開いたしました。しかし、座席数40という小さな劇場で連日朝1回だけの上映のため、連日満席、札止めとなっておりました。

お客様の上映館を増やしてほしいという声に答え、4月16日(土)より、都内ではアップリンクのほか、ヒューマン・トラスト・シネマ有楽町、吉祥寺バウスシアター、横浜では横浜ニューテアトルでの拡大上映が決定しました。現在全国の映画館とも編成を交渉中で、順次公開予定です。

福島第一原発の放射性物質の汚染の問題が一向に解決しない状況で、少しでも放射性廃棄物の事を知りたいというお客様が来場されています。親子連れ、夫婦連れ、高校生のグループなど、普段アップリンクに訪れるお客様より幅広い客層の方が訪れています。

本作品はフィンランドのオルキルオトに建設中の、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場“オンカロ(隠された場所)”と呼ばれる施設に、世界で初めてカメラが潜入したドキュメンタリー作品です。
安全になるまで10万年を要するという高レベル放射性廃棄物を、果たして10万年間も安全に人類が管理できるのかという問題を、フィンランドの最終処分場の当事者たちに問うています。

原発推進、脱原発という意見に係わりなく、まず放射性廃棄物を人間が管理する事が可能なのかどうかということがこの映画を観て考えさせられたという意見が多く寄せられています。

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執筆者

Yasuhiro Togawa