飯田基晴監督(『あしがらさん』『犬と猫と人間と』監督)から。
このたびの災害で甚大な被害を受けた方々へ、謹んでお見舞いを申し上げます。
映像グループ ローポジションでは、被災された人々と動物たちの支援に役立てていただけるよう、「犬と猫と人間と」「あしがらさん」のこれから年末までの上映の収益を、義援金・支援活動へ寄付することにしました。
いずれの映画も「いのちとは? 人とのつながりとは?」と静かに問いかけるような作品だと思っています。
映画上映を通して、そうしたことを考えるきっかけを作るとともに、少しでも被災地の人々や動物のお役に立てるなら幸いです。

映画「犬と猫と人間と」
一人の猫好きのおばあさんの「不幸な犬猫を減らしたい」という思いから生まれました。映し出されるのは、鉄柵の向こうから悲しげな目で見つめる犬、行政施設に持ち込まれる生まれたばかりの子猫たち。更には、動物愛護先進国・イギリスの姿、 捨てられた命を救うため奮闘する人々の苦悩。でもそんな重苦しい現実の合間に描かれる、動物たちのほのかなユーモアが心をほぐしてくれます。捨てられた命を懸命に救おうとする子どもや大人の姿から見えるのは、「いのち」への愛情です。捨てられた犬や猫、それらを救う人々を描いたドキュメンタリー映画。

◎2009年秋に劇場公開し、全国各地の有志や学校での上映会、DVDも合わせ、これまでおよそ4〜5万人にご覧頂いております。
オフィシャルサイト http://www.inunekoningen.com/
監督:飯田基晴 企画:稲葉恵子 撮影:常田高志・土屋トカチ・飯田基晴 音楽:末森樹
製作:映像グループ ローポジション 配給:東風  宣伝協力:スリーピン(2009年/HD/16:9/日本/118min)

映画「あしがらさん」
長年ホームレス生活を送ってきた孤独な男性が、地域での生活を取り戻す姿を描いたドキュメンタリー映画です。
ポツポツと語られる言葉に耳を傾け、二転三転する状況に寄り添う監督との、3年におよぶ撮影でいつしか生まれた信頼が、思いもかけない変化をもたらす。 新たな人生を歩み出したあしがらさんの姿は、私たちに微笑みと希望を与えてくれる。それは「人生とは?希望とは?人とのつながりとは?」と静かに問いかけているのかもしれない。

◎これまで映画館や福祉関係、多くの学校で上映されています。
オフィシャルサイト http://www5f.biglobe.ne.jp/~ashigara/
監督・制作・撮影・編集:飯田基晴 音楽:梅津和時 他 (2002年/ビデオ/日本/73min)

<期間および対象>
2011年3月19日〜12月31日に開催される上映会(学校上映を含む)
<寄付の詳細>
・「犬と猫と人間と」上映料のうち、上映管理費(約25%)を除いた全額/・「あしがらさん」上映料の全額
<上映会の詳細>
上映会を企画・開催するのにかかる上映料等は、各作品の公式HPまたは、下記までお問い合わせください。
<寄付の分配先>
寄付は以下の3団体へ、2ヶ月に1回程度のペースで分配する予定です。
金額・内訳等は、後日、映画の公式サイト等でご報告いたします。
〇日本赤十字社・義援金
〇赤い羽根共同募金・災害ボランティア・NPO活動支援のための募金
〇緊急災害時動物救援本部・動物救援のための義援金

関連作品

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執筆者

Naomi Kanno