1962年のデビュー以降、確かな演技力に加え、着物の似合う容貌と、古風なイメージを持ちあわせる藤村志保。日本人女性の芯の強さや優しさ、美しさを表現させては右に出るものはおらず、大映時代劇になくてはならない存在となりました。
 初主演作『古都憂愁 姉いもうと』では、妹の恋人と関係した姉に扮し、男に傾斜していく女の性を体現しています。また、山本周五郎原作の『なみだ川』では、おっちょこちょいだが家族想いの姉を好演。純粋で優しいキャラクターをみごとに演じ、珠玉の文芸作となりました。
 その他、作家・菊池寛の半生を描いた『末は博士か大臣か』での夫を献身的に支える妻役など、現代劇を含む8作品を上映いたします。銀幕を情緒豊かに彩る藤村志保、魅惑の8本をお楽しみください。

特集上映『昭和の銀幕に輝くヒロイン 第58弾 藤村志保』
開催期間:2011年3月20日(日)〜5月14日(土)モーニングショー 連日10:30より
開催場所:ラピュタ阿佐ケ谷
特集サイト:http://www.laputa-jp.com/laputa/program/fujimurashiho/

入場料金:一般…1,200円、シニア・学生…1,000円、会員…800円 ※水曜サービスデー…一般1,000円

執筆者

Naomi Kanno