オーストラリアで無声映画上映ツアー!アデレード映画祭を皮切りに、メルボルン、シドニー、キャンベラの各都市で「瀧の白糸」が 活弁付で上映!
国内でもなかなか体験する機会のない活弁映画。しかし海外でも弁士による活弁によって無声映画が紹介されているのをご存知でしょうか? 近年ではクロアチア、ドイツなどでの海外公演の経験をもつ弁士の片岡一郎さんによる「オーストラリア無声映画上映ツアー」が来月3月よりはじまる。
今回はオーストラリアにて4箇所5公演、演目は『滝の白糸』(1933)監督・溝口健二、原作・泉鏡花、主演は今年生誕百年の入江たか子です。
公演会場はアデレード映画祭2011・シネマピカデリー、メルボルンの映像博物館、世界遺産にも指定されているシドニーオペラハウス、キャンベラのナショナル・フィルム&サウンドアーカイヴの4ヶ所。
「オーストラリア無声映画上映ツアー」公演
■Adelaide Film Festival2011
http://tix.adelaidefilmfestival.org/session3.asp?sn=Water+Magician%2C+The+%28With+Live+Benshi+Performance%29
■Australian Center for The Moving Image
http://www.acmi.net.au/the_water_magician.aspx
■Sydney Opera House
http://www.sydneyoperahouse.com/whatson/screen_live_the_water_magician.aspx?start=yes
■The National Film and Sound Archive
http://www.nfsa.gov.au/
また、日本国内でも片岡さんによる活弁付での上映会が企画されている。
特に片岡氏のオーストラリア上映ツアーの壮行会として企画された上映会では、氏が発掘し本邦初公開となる『チャップリンの手品』等、貴重かつバラエティに富んだ作品が企画されている。
豊かな活弁によって様々な味わいをみせる上映会に是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
●第3回恵比寿映像祭
http://www.yebizo.com/
2月23日 19時〜
演目/『限りなき舗道』(1934・松竹)監督/成瀬巳喜男
弁士/片岡一郎、演奏・柳下美恵
会場/東京都写真美術館(恵比寿)
料金/前売り 900円、当日 1000円(チケット取り扱い チケットぴあ、セブンイレブン、サークルK・サンクス)
『限りなき舗道』は完全無声での上映、弁士&生演奏での上映、現代音楽での上映と日を分けて3パターンでの上映により、無声映画の可能性を探る試み。
● 第631回 無声映画鑑賞会
2月25日 18時30分〜
演目/『中山七里』(1930・マキノ)監督/並木鏡太郎 弁士/澤登翠
『小楠公とその母』 (1935・日本合同映画)監督/中川紫朗 弁士/伍東宏郎(録音)
『與四郎大事を口外す』 (詳細不明) 弁士/片岡一郎
会場/門仲天井ホール(門前仲町)
料金/前売り 1500円、当日 1800円
● あるぽらんキネマ劇場 片岡一郎オーストラリア公演壮行会特別企画
2月27日 15時〜
演目/『チャップリンの手品』、他
弁士/片岡一郎 ギター・五十嵐正史
会場/あるぽらん‘89
料金/2000円(1ドリンク付)
本邦初公開となる『チャップリンの手品』は日本で制作された短編アニメで、片岡一郎氏によって発掘された作品。
● Silent Telling Bird 第二回
3月27日
演目/『ヴァリエテ』(1925・独) 監督/E・A・デュポン
弁士/片岡一郎、山城秀行
会場/喫茶茶会記
料金/無料(資料代とドリンク代に2000円頂戴します)
また無声映画の活弁付き上映会はマツダ映画社、片岡一郎氏のブログなどで公演情報を随時チェックすることができる。
★マツダ映画社 http://www.matsudafilm.com/
★片岡一郎ブログ http://kaitenkyugyou.blog87.fc2.com/
執筆者
綿野かおり