『仁義なき戦い』の大ヒットにより、「実録路線」ブームとなった70年代。荒々しいリアルな暴力描写、血にまみれる役者たちの大熱演は観客を魅了し、多くの傑作を生みだしました。 
 アンチ仁侠道、全てを敵に回し野獣と化した男の半生を描く『仁義の墓場』や兄弟対決から大阪ヤクザの全面抗争が幕を開ける『唐獅子警察』。また、『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』と『実録外伝 大阪電撃作戦』は在日問題を描いた東映実録路線の異色作。明友会事件を題材にしながら、前者は「殺しの軍団」と呼ばれた柳川組をモデルに、後者は「人間狩り」の対象となる在日愚連隊を描いています。
 スクリーンに咲く男の徒花映画傑作9本を上映いたします。なお、『唐獅子警察』『暴力金脈』『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』『実録外伝 大阪電撃作戦』の4本はニュープリントでの上映となります。

特集上映『東映実録路線中毒 ANARCHY&VIOLENCE』

開催期間:2011年3月5日(土)〜5月6日(金)レイトショー 連日21:00より

開催場所:ラピュタ阿佐ケ谷    

上映作品:
『実録 私設銀座警察』/『やくざと抗争 実録安藤組』/『脱獄広島殺人囚』
『唐獅子警察』/『仁義の墓場』/『暴力金脈』/『県警対組織暴力』
『日本暴力列島 京阪神殺しの軍団』/『実録外伝 大阪電撃作戦』

入場料金:一般…1,200円、シニア・学生…1,000円、会員…800円 ※水曜サービスデー…一般1,000円

特集サイト:http://www.laputa-jp.com/laputa/program/toei-jitsuroku/

お問合せ:ラピュタ阿佐ケ谷(TEL:03-3336-5440)

執筆者

Naomi Kanno