新鋭監督・岩田ユキの劇場長編第2作目『指輪をはめたい』を企画し、主演に若手実力派俳優NO.1の山田孝之さんを迎え、2010年11月下旬にクランクイン、12月下旬に無事クランクアップ致しました。

婚約指輪と3人の彼女という事実を前にした、29歳独身男子の主人公を通して、男女の恋愛観、結婚観を紡ぎ出す物語。その高い演技力で映画・テレビ界から引っ張りだこの山田孝之さんが主人公(片山輝彦)を演じ、岩田ユキ監督独特のレトロポップな世界観で映像化したラブファンタジー。

主演の山田孝之さんと岩田ユキ監督から、本作に対する想いと主演に当たって、のコメントを頂きました。

山田孝之さんコメント
(1)出演を決めた理由
最初脚本を読んだ時、主人公の結婚に対する考え方に共感が出来て、面白いと思いました。
ラブストーリーはこれまでも出演したことはありましたが、このお話は結構ファンタジックな話でもあり、それもキラキラしたファンタジックさではなく、現代的な男女のリアルな話の中にあるファンタジックさがいいなと思ったんです。輝彦という役も、普通にこんな男いるなと思いましたし、その人の思考になってみたい、とも思いました。
2010年にやってきた役柄は、闇金だったり、兵隊だったり、武将だったり、そういう役が多かったので、これまでとは全然違う輝彦という役柄をやったときに、きちんと切り替えらえるのかという試練を、自分に与えたかったのもあります。これから自分がやる役と公開される作品とのバランスを考えて、今これをやったら面白いだろうなと思えたんです。
女性監督とご一緒させて頂いたことがなかったので、それも本作をやってみたいと思った理由です。

(2)撮影を通して大変だったこと
殆ど出ずっぱりなのでスケジュールが過密で、毎日4時間ぐらいの睡眠時間でした。ですので、クマが出来たり目が充血したりしたんですが、役柄的にはかえってそのほうがリアルで良いかなと思い、眠れないでフラフラしている感じをそのまま活かして演じました。

岩田ユキ監督コメント
(1)山田孝之さんを主人公・片山輝彦役に起用した理由
映画にするにあたり、登場人物達は生命力があり人間臭いキャラクターにしたかった。
突飛な設定である程、感情は現実味が必要で、繊細な揺らぎが表現できる山田さんが必要でした。

(2)実際に山田さんに演じて頂いてどうだったか
困惑中の劇画顔から、恋してる時の抜けっぷりまで、豊かに変わる表情が面白い。
コメディとしてのあり方を常に意識されていたのではないでしょうか。

(3)山田さんの俳優としての魅力は?
役の為なら、どこまでも格好悪くなれる覚悟がある所。
キャラクターに血を通わせられるかどうかは、そういう覚悟の違いだと思います。

2011年全国公開予定

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執筆者

Yasuhiro Togawa