小さな弁当屋の隣に建てられた、手作りのスタジオ「あじさい音楽村」—
最期まで若者に希望を遺したかったひとりの男と、彼を信じた若者たちの、感動の実話
『天国からのエール』

「あじさい音楽村」—それは、美ら海水族館で有名な沖縄県本部町にある、全てが無料の音楽スタジオ。現地で弁当屋「あじさい弁当」を営む仲宗根陽(なかそねひかる)さんが、夢を持つ高校生たちを応援したい一心で借金をして作りました。ここから多くの高校生バンドがプロとして巣立つまさにそのとき、仲宗根さんは志半ばで病に倒れます。自らの余命を知りながらも懸命に若者を信じ愛し続けた仲宗根さんと、彼から”生きること””夢を追いかけること”を教えられる若者たちの姿は多くの人の心を打ち、NHKでドキュメンタリーが放送され、反響を呼びました。さらに、書籍「僕らの歌は弁当屋で生まれた・YELL」も発行。本作『天国からのエール』は、この感動の実話の映画化です。

仲宗根陽さんをモデルにした主人公・大城陽に幅広い作品に出演し、唯一無二の存在感を放つ俳優・阿部寛。陽の妻・美智子にミムラ。高校生バンド”ハイドランジア”の紅一点アヤを桜庭ななみが演じます。また、脚本を「結婚できない男」「白い春」など阿部寛主演作品を数多く送りだしてきた尾崎将也が手がけ、『ゼロの焦点』『眉山』『タッチ』などで助監督として経験を積んだ熊澤誓人が、本作で初メガホンをとります。

この度、『天国からのエール』に、陽に背中を押され、「あじさい音楽村」でプロを目指していく高校生バンド”ハイドランジア”のメンバーとして、今注目の若手俳優、矢野聖人、森崎ウィン、野村周平の3名が出演することが決定いたしました。

自堕落な生活を送っていたが陽との出会いによって夢を取り戻していくギター担当のユウヤに、来年の舞台「身毒丸」主演や、ドラマ「GOLD」のレギュラーに抜擢された、矢野聖人。

お調子者だが実は音楽に対して人一倍熱い思いを抱くドラム担当のカイに、『ごくせんTHE MOVIE』『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』などで活躍する、森崎ウィン。

ひきこもりがちで繊細な心を持つベース担当のキヨシを、アミューズの全国オーディションでグランプリに輝き、「天使のわけまえ」「ハンマーセッション」など連続ドラマに立て続けに出演する野村周平が演じます。

楽器の猛特訓を経て撮影に臨み、1,000人の観客を前にしたクライマックスのライブシーンなど、フレッシュで逞しい演奏を実際に披露します。

撮影は、「あじさい音楽村」がある沖縄県本部町でのオールロケが既に終了。2011年の完成・全国公開を予定しております。

南の島で生まれる、温かく力強い新たな感動映画の誕生に、ご期待ください。

●発表キャスト プロフィール&コメント

矢野聖人 (やの まさと) 
1991年12月16日、東京都生まれ。高校在学中からファッション誌の読者モデルとして活躍。2010年3月末、武田真治、藤原竜也が演じてきた、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」主役オーディションのグランプリを受賞。同年7月、ドラマ「GOLD」(CX)で、主演の天海祐希の次男役にオーディションで抜擢され、俳優デビュー。2011年6月公開の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』に出演。雑誌「smart」レギュラーモデル。2011年に舞台「身毒丸」の公演を控えている。
【コメント】 
阿部さんと共演したいとずっと思っていたのが、こんなに早く叶うなんてびっくりしました。ギターは生まれて初めてだったのですが、練習すればするだけ結果が出せると思って頑張りました。

森崎ウィン (もりさき うぃん) 
1990年8月20日、ミャンマー生まれ。2008年NHK「みんなのうた」で放送された「CRYSTAL CHILDREN」を歌うユニットCRYSTALSのボーカルとして、デビュー。同年6月、ドラマ「東京少女」(BS-i)でドラマ初出演。その後、「学校じゃ教えられない!」(08/NTV)、「ごくせん 卒業スペシャル’09」(09/NTV)などに出演。また、映画出演作に、『ごくせんTHE MOVIE』(09/佐藤東弥監督)、『パレード』(10/行定勲監督)、『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』(10/猪股隆一監督)、『劇場版 怪談レストラン』(10/落合正幸監督)などがある。”年中文化祭☆イケメン俳優学園”EBiDANの一員として活動中。
【コメント】
ケンカをするシーンの前日は実際に相手と話すのをやめたりとか、気持ちを全投入して役柄に挑みました。尊敬する阿部寛さんと共演できるなんて、夢みたいでした。

野村周平 (のむら しゅうへい)
1993年11月14日、兵庫県生まれ。2009年、アミューズの全国オーディション”THE PUSH!マン〜あなたの周りのイケてる子募集〜”のグランプリを受賞。2010年ドラマ「新撰組PEACE MAKER」(TBS)でドラマデビュー。その後、「プロゴルファー花」(10/NTV)、「天使のわけまえ」(10/NHK)、「ハンマーセッション」(10/TBS)など、立て続けに連続ドラマへレギュラー出演。CM、PVなど幅広い方面で活躍中。本作で映画初出演を飾る。
【コメント】
自分と真逆の「あまりしゃべらない」役柄でしたが、逆にスイッチが入ってやりやすかったです。阿部さんは現場全体の「お父さん」みたいな感じでした。

●主演:阿部寛 コメント
これからすごく伸びていく三人。自分の体で感じたことを表現して、ラストに向けて集中を高めていた。 一ヶ月間、彼ら三人は生活を共にし、本当のバンドメンバーのように、最後のライブシーンをやり終えたに違いない。

●プロデューサー:真壁佳子 コメント
起用の決め手は、矢野さんは「どこか人の心を惹きつけてやまない陰影」、森崎さんは「天性の勘の良さと身体能力」、そして、野村さんは「愛されるキャラクターと何が飛び出すかわからない新鮮さ」。それぞれ個性は違うものの、共通するのは、「どんどん変わっていく力」。この映画を通して、阿部寛さんとの共演や、舞台となった沖縄の方々との触れ合い、初めてのバンド演奏シーン、と盛りだくさんの刺激を受け、俳優としてますます素敵になってくれると思います。

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執筆者

Naomi Kanno