12月21日、第25回高崎映画祭の各賞が発表され、『ヘヴンズ ストーリー』は最優秀作品賞をはじめ、最優秀主演男優賞(長谷川朝晴)、最優秀助演女優賞(山崎ハコ)、最優秀新人女優賞(寉岡萌希)、最多となる4賞を獲得した。

最優秀作品賞の受賞理由は、「(略)人間の感情のゆらぎを、映像として克明に描き出す事で、映画作家として一つのテーゼを持って、作品を仕上げたその姿勢に敬服する」。

また、12/7付け毎日新聞夕刊にて発表された通り、本作は第65回毎日映画コンクールにおいても、作品部門のほか監督、助演女優など、全6部門で候補となっている。受賞作は来年1月中旬以降に発表される見込みだ。

公開前から、上映時間4時間38分、全9章というその壮大なスケールが話題となり、本年度日本インディペンデント映画の事件として、注目を集めた『ヘヴンズ ストーリー』。公開が始まると、瀬々敬久監督や山崎ハコさんらキャストが連日舞台挨拶を行うなど、スタッフ・キャスト一丸となって上映を盛り上げ、現代の日本映画界には稀な深く大きな世界観で観客の心を掴み、熱い口コミが広がって、リピーターも続出。劇場には多くの映画人も来場し、続々と鑑賞。その評価は日増しに高まっているが、今回の受賞によって、さらにその作品性が証明され、今後発表される各映画賞へのノミネート、受賞が大いに期待されている。

まだまだ今後も地方での上映が続く『ヘヴンズ ストーリー』は、東京では1月29日より凱旋上映が決定。
2010 年の正真正銘の超話題作を是非お見逃しなきよう、ご覧いただきたい。

全国順次公開中!
第七藝術劇場(12/31まで)、12/25MOVIE ONやまがた、1/8シネマテークたかさき、1/29 K’s cinema、広島サロンシネマ、1/30松本CINEMAセレクト、2/5シネマ・ジャック&ベティ、2/5 岡山シネマ・クレール、2/25山口情報芸術センター 他で公開!!

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Naomi KannoNaomi KannoNaomi KannoNaomi Kanno