ウェス・アンダーソン監督初のストップモーション・ピクチャー作品『ファンタスティックMr.FOX』の公開が、2011年3月19日(土)より、ショウゲート配給にて公開が決定いたしました。

『チョコレート工場の秘密』など、ブラックユーモアとイマジネーションが織りなす短編で知られるロアルド・ダール。1970年の作品発表から今なお愛され続けているカリスマ作品の映画化に挑んだのが、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(01)、『ライフ・アクアティック』(05)、『ダージリン急行』(07)など、独自の世界観を構築することで知られる現代の異才ウェス・アンダーソン!

こどもの頃に初めて原作を読んだ瞬間、恋に落ちたアンダーソンは、いつか映画化したいと願い続け、その夢がついに現実となりました。しかも、CGや3Dが主流となっている現在の映画界であえてパペットを使用したストップモーションにこだわり、1秒間に24コマ撮り(本編は87分!)という気の遠くなるような時間と手間と愛情がかけられました。温もりとユーモア、そして毒気が混在するダールとアンダーソンという二人の才能が出会ったことで、類まれなすばらしき作品が誕生しました。

家族思いだけど本来のワイルドな生活への憧れを捨てきれないでいる主人公Mr.FOXの声を担当するのは、『オーシャンズ』シリーズなどの娯楽作から社会派ドラマ『シリアナ』や『フィクサー』まで、幅広い演技力を持つジョージ・クルーニー。彼の良き妻Mrs.FOX(母さん狐)の声を担当するのは、2度のアカデミー賞受賞の演技派女優として名高いメリル・ストリープ。そして狐夫婦の息子アッシュの声には、『マリー・アントワネット』、『ダージリン急行』のジェイソン・シュルツマン。さらに弁護士のアナグマ(バジャー)役に『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』以来アンダーソン映画の常連となっているビル・マーレイほか、ウィレム・デフォー、オーウェン・ウィルソンなど、個性派で知られる豪華スターたちが勢ぞろい。すばらしきキャスト陣が人形たちにリアルな息吹を与えています。

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執筆者

Naomi Kanno