村上春樹による世紀のベストセラー小説を、松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子ら豪華キャストでトラン・アン・ユン監督が映画化した『ノルウェイの森』(12月11日より公開)。
この度、本作の新ポスタービジュアル2種類が初公開されました。

今回発表されたビジュアルはポスターのメインコピーを一般公募する“コトバの森キャンペーン”の受賞結果を受けて制作されたもので、国内小説累計発行部数歴代第1位の記録を更新し続ける原作のファンを中心に、3000通を超える応募が同作の配給を手掛ける東宝宣伝部宛に届けられた。
あまりの反響に急遽、CMプランナーとしてソフトバンクモバイルの「ホワイト家族24 予想外な家族」シリーズで有名な電通の澤本嘉光氏も審査員として参加した。
白熱した審査の末、大賞は大阪在住の名引祐季さん(28歳)が投稿した「涙は涸れても、愛は枯れない。」に決定。同コピーを基に原作のブックカバー同様、赤と緑が印象的なポスターが制作された。背景にはうっすらと応募されたほかのコピーも数多く入っているデザインに仕上がっており、11月下旬より全国の映画館などで掲出される予定。大賞に選ばれた理由を東宝・宣伝部の菊地裕介氏は「『涙』という文字が感動を、『枯れる』という文が森を連想させて、なおかつ映画の持つ深さもうまく表現している」とコメントしている。
また、今回のキャンペーンで応募されたコピーに優秀なものが多いことから、特別賞、審査員特別賞を急遽追加。東京都在住の日野原良行さん(22歳)が投稿した「愛は、どんな森よりも深い。」が特別賞を受賞。
特別賞は松山ケンイチ演じるワタナベのラブシーンをイメージさせる書店用新ポスターに起用された。
また、審査員の澤本氏が絶賛したという「どうにもならない。」を投稿した高知県在住の小原麻衣さん(34歳)が審査員特別賞に選ばれた。

審査を終えた澤本氏は「個人的には上手なコピーよりは映画的ではなくても強いコピーが好きなので審査員特別賞を作っていただきましたが、大賞も、特別賞も、映画の内容をうまく想像させるとても良いものだと思っています。」とコメントしている。

本作『ノルウェイの森』は主人公のワタナベの喪失と再生を描いた究極の恋愛物語を描いており、1987年に刊行され国内発行総累計部数は1031万部(2010年9月時点)を突破、国内小説累計発行部数歴代第1位の記録を更新し続けている。海外でも36か国の言語に翻訳・出版されている他、第67回ヴェネチア国際映画祭・コンペティション部門にも正式出品されるなど世界中から注目度が高い。日本では11月23日(火・祝)に映画の舞台となった早稲田大学でジャパンプレミアで一般向けに初披露されることが決定している。

▼「コトバの森キャンペーン」とは?
読む人によって感想が違えば、同じ人でも読む年齢によって印象が異なったりと、その世界はまさに森のような広がりを持っている『ノルウェイの森』。そんな本作の新ポスターのキャッチコピーを広く一般から募集するというもので10月1日(金)〜11月1日(月)まで募集された。採用されたコピーから生まれる新ポスターは完成次第、全国の映画館、書店でも掲載予定となっている。大賞を受賞した1名には、映画にちなんで「ノルウェイまでのペア往復航空券」される他、応募者の中からも抽選で25組50名様に11月23日に都内で開催されるジャパン・プレミア試写会に招待されるなど、村上春樹ファン、原作ファンにはたまらない企画として話題を集めた

▼公式サイトURL:
http://www.norway-mori.com/
▼公式twitterURL:
http://twitter.com/norway_mori2010

関連作品

http://data.cinematopics.com/?p=46899

執筆者

Yasuhiro Togawa