12月11日よりウディ・アレン監督の監督40作目という記念碑的な新作『人生万歳!』が公開されます。

本作の主役は、ノーベル賞候補にもなったという偏屈な元天才物理学者ボリスと南部から出てきた若さだけが取り柄の無教養な田舎娘のメロディ。年齢も知能指数もはるかに違う二人が、ボリスが彼女の居候を許したことから結婚に至り、周囲も巻き込んでドタバタな毎日を送るという抱腹絶倒のラブ・コメディーだ。
ボリスはアップタウンで優秀な妻とともにリッチな生活を送っていたが、長年の行き違いから離婚してダウンタウンに移り住み、ボヘミアンな暮らしを送ることになる。そこに飛び込んできたのがエヴァン・レイチェル・ウッド演じる、田舎娘のメロディだ。メロディの取り柄は若さだけだが、とびきりのスタイルとキュートな笑顔でいつしか周囲の男性たちをとりこにして、ニューヨークに根付いてしまう。
映画の見所のひとつは、めまぐるしく変わるメロディのファッションだ。ティーンズブランドを上手に着こなし、ラフだけどとびきりキュートなファッションで映画を華やかに彩っている。

ウディ・アレン監督と言えばそのトラディショナルなファッションも有名で、ブルックス・ブラザーズのニットやシャツ、イタリア製の靴などシンプルで上質なものを長く着続けている印象だ。今回メロディは複数の若いボーイフレンドと出会い、ニューヨークの街中でデートを重ねるが、そのショッピングシーンになんとユニクロが登場した。ニューヨークのユニクロはSOHOにあり、天井が高く、売り場面積世界最大の旗艦店として最高のクリエイターを集めて2006年にオープンした話題の店だ。今回『人生万歳!』のロケ地となり、映画にもユニクロのロゴがしっかりと映しだされている。巨匠ウディ・アレン監督の映画に、日本を代表する巨大ブランドユニクロが登場し、世界中のスクリーンで上映されることでも話題を呼んでいる。

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執筆者

Yasuhiro Togawa