本年度カンヌ映画祭・監督週間で、回を追うごとに会場に観客が殺到した、M・フランマルティーノ監督の長編第2 作、『四つのいのち』が、2011 年春、シアター・イメージフォーラム他全国にて公開する運びとなりました。
公開に先立ち、第23 回東京国際映画祭 natural TIFF 部門にて、ジャパンプレミアを行い、上映後に監督のQ&Aを行います。

日 時:10 月24 日(日)
場 所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ (スクリーン3)
登壇者:ミケランジェロ・フランマルティーノ監督

人間、山羊、樅の木、木炭。イタリアの山村の、4 つの命の物語—
死にゆく牧夫、生を受ける仔山羊、そそり立つ樅の大木、その大木が炭に変わるまで。
南イタリアの山村で、転生し続ける生命。セリフを廃しながらも、映画的興奮に満ちた演出が、カンヌで絶賛された自然と人間の物語。
南イタリア・カラブリア地方の山村に生きる、年老いた牧夫のエピソードを皮切りに、彼の死後生まれる仔山羊、迷子になった仔山羊が身を寄せる樅の大木。村の祭りのために切り倒されたその大木は、祭りが終わると姿を変えて木炭に。自然界の4 つの生命を通して語られる、ひとつの魂の物語が、一切のセリフを廃し、静謐で美しい映像の中で綴られていく。どうやって撮影したのか、と評判を呼んだワンショットの長回し、山羊や犬、動物たちの演技。映画的興奮を呼ぶ演出と、自然のありのままの姿が共存する驚くべき映画である。
■ミケランジェロ・フランマルティーノ監督(Michelangelo Frammartino)
1968 年ミラノ生まれ。91 年ミラノ工科大学建築科に入学、物理空間と視覚イメージとの関係に夢中になりインスタレーションや短編映画を製作。97 年第1 回ジェネラツィオーネ・メディアでビデオ・インスタレーションを発表。ヨーロッパ・デザイン学院でワークショップを開く他、2005 年からはベルガモ大学で映画に関する授業も行う。03 年初の長編映画“IL DONO”を監督。各国の映画祭で絶賛された。

2011 年春、シアター・イメージフォーラム他全国順次公開

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執筆者

Yasuhiro Togawa