このたび、ロシア生まれの大人気パペットアニメーション映画『チェブラーシカ』(12月18日(土)より全国東宝系にて、『くまのがっこう〜ジャッキーとケイティ〜』と二本立てロードショー)の主題歌が、木村カエラ(25)の新曲「orange」(コロムビアミュージックエンタテイメント)に決定いたしました。

『チェブラーシカ』は、現代ロシアで最も有名な児童文学作家エドゥアルド・ウスペンスキーの原作を元に、「ミトン」(67)など人形アニメーションの世界的名作を生みだした巨匠ロマン・カチャーノフ監督が映像化したパペットアニメーションです。ロシア本国では1969年の公開以降、愛くるしいキャラクターが爆発的な人気を呼び、2004年アテネオリンピックからはロシア選手団のマスコットキャラクターとして起用されるほど、国民的映画として愛されています。日本国内においても、2001年の初公開で話題となり、子供から大人まで数多くのチェブラーシカファンが増え続けています。

チェブラーシカのキーホルダーを買ったこともあるという木村カエラさんは、今年の4月、本作の主題歌依頼があると、「大好きなキャラクターだったので『やりたい!』と即決しました」と語っています。実際に映画を見たうえで「小さなお子さんやお母さんや家族で見る人も多いんじゃないかな」と思い時間をかけて作詞をしました。8月31日にレコーディングを終えたこの主題歌は、『チェブラーシカ』のエンディングに流れることになります。楽曲が完成したばかりの、木村カエラさんのコメントは以下の通りです。

映画を観て、『チェブラーシカ』の物語の中には、かわいらしさだけでなくて色々な意味が入っていることに気が付きました。主人公の謎のいきもの・チェブラーシカと登場するキャラクターがみんな独りぼっちだったり、チェブラーシカがオレンジの箱に入ってやって来たり・・・。どこか寂しげな世界観が私の中でとても引っ掛かりがあって、時間をかけて詞を考えました。
その過程で、『チェブラーシカ』では、それぞれ独りぼっちだけれど、大切な友達に出会って、そこから優しい心や、楽しさといった温かい気持ちが生まれていくことが描かれています。大切に思う友達や近くにいる人たちの言葉や仕草や一緒にいる時間によって、自分の心が温かくなるということを詞に込めたいと思い、書き上げました。
また、この映画はとてもかわいらしく仕上がっているので、きっと小さなお子さんやお母さんや家族で見られる方も多いんじゃないかなと思い、小さなお子さんでも分かりやすい言葉や耳に残る繰り返しの音をサビ部分に入れられたらなということを意識して作詞しました。
『チェブラーシカ』には、心が温かくなる映像がいっぱい詰まっていて、きっと観終わった後は、優しい気持ちになるはずです。私も心を込めて『チェブラーシカ』の世界観に合うような歌を作りましたので、ぜひ皆さんも楽しんで見て下さい。

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執筆者

Yasuhiro Togawa