990年バブル絶頂期。アンダーグラウンドで活動していたバンド“たま”は、突然スターダムに押し上げられた。メジャーデビューシングル『さよなら人類』は大ヒットを記録。取り巻く環境の全てが一瞬で劇的に変わった。しかし、時代にも環境にも媚を売らず活動を続けた彼らは次第にメディアから姿を消した。
2010年現在、20年が経った「いま」。メンバーの脱退、たまの解散・・・時は流れ、音楽を取り巻く環境も大きく変った。しかし、自分の音楽を奏で続け、自分の道をゆっくり歩き続ける、彼らの変わらない生き方がそこにはあった—。

今作では、メディア露出よりも日々の生ライブに重点を置き活動している、たまの元メンバーの中でも、石川浩司、滝本晃司、知久寿焼の3人それぞれの日々にスポットを当てた。ケラリーノ・サンドロヴィッチや大槻ケンヂ、ヨーロッパ企画主宰・上田誠、ワタナベイビー、そしてパスカルズなど、たまそして彼らを愛するアーティストたちと共に、自分らしい生き方で表現し聴衆を魅了し続ける3人のミュージシャンを丁寧に映し出す。
本作は、気鋭の新人監督、今泉力哉の劇場用映画デビュー作品。

音楽ドキュメンタリー映画『たまの映画』が、テアトル新宿にて
2010年12月25日よりレイトショー公開決定いたしました。

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執筆者

Yasuhiro Togawa