10月2日(土)より公開の『七瀬ふたたび』(原作:筒井康隆/主演:芦名星)。
その前日談を短編映画化、タイトルは「七瀬ふたたび プロローグ」。
その監督に、人気アイドル“しょこたん”こと中川翔子さんが初!メガホンを、取ることが決定いたしました。
この短編作品は10月2日から公開される『七瀬ふたたび』の本編前に上映することとし、全国で展開する公開劇場すべてで行う。
これは、日本映画公開作品では珍しい試みとなります。

『七瀬ふたたび』は、原作者・筒井康隆が生んだ人気キャラクター:火田七瀬が登場する「七瀬3部作」(「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」)のなかでも中心となる第2部作目。そこでは既に「人の心を読む」能力=テレパスを持つ美しい女性として登場する。
今回の短編企画では、その前日談とも言うべき、「七瀬」というキャラクターが“人の心を読む”能力を持ったが故に、幼い少女時代から抱えている「トラウマ」や、その運命と共に美しい大人の女性へと成長していく過程を捉える。中川翔子監督の持つダークファンタジーの色合いが強い作品と仕上がっている。
「七瀬」役はもちろん芦名星がつとめ、原作の最初の映像化である1979年NHK少年ドラマシリーズで七瀬役を演じていた多岐川裕美も出演している。 新旧“七瀬”の、夢の競演が実現した。

中川翔子さんに監督をお願いした理由には・・・・
◆筒井康隆の大ファンであり、それを公言されていたこと。
◆特に「家族八景」が大好きで七瀬3部作シリーズをかなり読み込み、「七瀬」を語らせるに、これ以上の人材はいない!ということ。
◆そして、原作者である筒井先生ご本人も認めてくださったこと
という、相思相愛の好条件が揃い、企画成立となりました。
七瀬3部作シリーズを読み込み、「七瀬」というキャラクターを十分理解している中川監督だからこそ、あふれ出るイメージやアイデアには、小中監督も驚くほど。
去る9月4日に行われた撮影では多忙の合間を縫って、得意とする漫画イラストや絵コンテを持参するほどの意気込み。撮影終了後には、「次は編集ですね!」と映画作りにノリノリだ。

今月中は仕上がり、『七瀬ふたたび』を公開する全国各地の劇場へ、フィルムとなって届けられ、10月2日から上映が開始する。配給側では前日談が付くことにより、『七瀬ふたたび』本篇をより深く理解そして共感することが可能になるのでは、と期待している。
中川翔子監督の初作品は、ぜひ『七瀬ふたたび』の公開劇場で、スクリーンで確かめてほしい!!

◆中川翔子監督 撮影後のコメント◆
「原作は、ボロボロになるほどたくさん読んでいて、筒井先生の世界は本当に大好きです。監督を引き受けて、もう、プレッシャーというか、青天のヘキレキというか、それこそ脳みそが破裂しちゃいそうなくらいびっくりしちゃいました。でも実際に小中監督とお会いして、話をしていくうちに、いろいろと引き出してくれて、改めて七瀬のこんなところが好きだとか、こんな場面も欲しいとか考えることができました。
現場は、専門用語が飛び交っていて、皆さんプロフェッショナルでしたね。
今回多岐川さんが七瀬の母親役で出られるということで、私が「よーいスタート」「カット」という声に合わせて演技が始まるというのは・・・もう、震えちゃいましたね。少女時代と中学時代と、そして芦名さんと多岐川さんと、4人の七瀬の共演が、今日1日で出会えちゃったので、本当に嬉しい一日でした。
レンズを通して、ものすごく美しく皆さんの姿を撮ることが出来ました。映像はすごく素敵で、色合いもシーンごとに違っていたりします。
最初に「こういうシーンが欲しいです」と自分でイメージしたものが、実際に「いざ、撮る!」という時、「ああ、夢が叶っていく瞬間なんだな」と・・・すごくうれしかったですね。想像していく楽しさ、っていうか。本当に、夢のような体験でした。 昨日の夜、眠れなくて、シーンを漫画にしてイメージしたりして、「あ、こういうシーンが欲しいかも」とまた発見したりしました。?漫画の連載のお仕事をさせて頂いたことが、役に立ったのかなと思います。全然関係ないように思えることでも、無駄な事って何もないんだなと改めて思いました。
筒井先生の本も、まだ手に入らないモノがたくさんあるので、すべて制覇したいです。もっともっと貪欲にいろんなことを吸収して熟知していきたい!また機会があったらやらせて頂きたいですね。」

10月2日(土)より、シネ・リーブル池袋、シアターN渋谷 他全国ロードショー
中川翔子初監督作品 『七瀬ふたたび/プロローグ』 同時上映!!

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執筆者

Yasuhiro Togawa