アメリカ陸軍442連隊は、第二次大戦時に日系人で編成された部隊。父母の祖国・日本と戦う苦悩を抱えながら、アメリカの中で人種差別と戦い、ヨーロッパ戦線ではファシズムと戦った伝説の兵士たちだ。彼らはアメリカ軍史上最も多くの勲章を受けた部隊として、歴史に凛然と輝く。戦場での合言葉は 「ゴーフォーブローク!(当たって砕けろ!)」。 本作は日系アメリカ人として、星条旗を背負って戦う自尊心と愛国心、そして二つの祖国—日本とアメリカとの間で揺れる心の葛藤を描いた問題作。
と同時に戦争と平和を巡る兵士たちの個人史でもある。現在、元兵士たちは90代半ばから90代と高齢になり、当事者たちによる貴重な証言はこれが最後になるかもしれない。
監督は、アメリカ在住のすずきじゅんいち。昨年公開作品『東洋宮武が覗いた時代』に次ぐ、日系人史ドキュメンタリー第2弾にして、最高作の呼び声も高く、2010年マウイ・フィルム・フェスティバル<観客特別賞>を受賞。7月末ロサンゼルスでの公開スタートから驚異の動員を記録、現在も全米各地での上映が続く。

11月13日(土)より、新宿K’s cinemaにて都内独占ロードショー
           横浜ニューテアトルにてロードショー(全国順次公開)

公式サイト:http://www.442film.com/

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執筆者

Yasuhiro Togawa