11 月18 日(木)18:30 ~
オープニング上映&セレモニー <特別プログラム>
いよいよ第17 回大阪ヨーロッパ映画祭のメインイベントの幕開けです。今年はオープニング上映にあたりセレモニーを行います。正装に身を包んだ来日ゲストも登場。ご招待の皆様及び一般のお客様にもお洒落をしてお越しいただけますと幸いです。ヨーロッパスタイルのレセプションをお楽しみください。作品は大阪を舞台に、昨年の映画祭でゲストで来日したヤン・デクレール氏を主演に迎え、一般公募から選ばれた濱本敏治さんの脚本をもとに製作した万田邦敏監督最新作です。日欧のコラボレーションによってできた『面影』とオーストリアから届いた秀作『強盗』の2本を上映致します。

【ワールドプレミア上映 】
舞台は大阪、阪欧コラボレーションの短編 世界初上映
面 影 Omokage
2010 年 ベルギー=日本 カラー
25 分 日本語・英語・オランダ語(日本語字幕)
監督:万田邦敏、脚本:万田邦敏、万田珠実 原案:濱本敏治 出演:ヤン・デクレール、小川尊、妻形圭修、西山真来、ジュン

あらすじ:ベルギーの椅子職人エリックが大阪のギャラリーで若いアーチストの作品を見つめている。それは彼の息子ステファンが作った椅子だが、なぜ息子が東洋の外れまで留学に来たのか理解できなかった。彼が日本に来たのはその事実を確かめるためだったが…。
☆=ゲストあり

才能ゆえに銀行強盗を極めるトップアスリートの物語
強 盗(仮題) Der Rauber / The Robber
2010 年 オーストリア・ドイツ、 カラー
97 分 ドイツ語 (日本語、英語字幕) 監督・脚本:ベンヤミン・ハイゼンベルグ 出演:アンドレア・ルスト、マルクス・シュラインツァー、ロマン・ケットナー

あらすじ:主人公ヨハンは栄冠あるマラソンランナー。そして連続銀行強盗犯でもある。肉体の動きに対する情熱と探求心は彼を完璧な強盗へと導く。走り続ける彼はどこへと向かうのか。オーストリアで起こった犯罪実話に基づく同名小説の映画化。

【日本初上映 /ポルトガル特集】 ☆11 月19 日(金) 18:45 ~
滑稽なセレブ社会に巻き起こる痛快ラヴコメディ
美女とパパラッチ(仮題) Bela e o Paparazzo / The Beauty and the Paparazzo
2010 年 ポルトガル カラー 106 分
ポルトガル語(日本語、英語字幕)
監督:アントニオ=ペドロ・ヴァスコンセロース、製作:ティノ・ナヴァーロ、出演:ソライア・チャベス、マルコ・デ・アルメイダ

あらすじ:TV スターのマリアナと彼女を追うパパラッチのジョアオ。二人は偶然出会い、恋をする。
ジョアオは正体を明かせないまま、皮肉にも自分が写真を撮られるはめに。個性的な登場人物が笑いを振りまき、セレブ社会の裏側をユーモラスに描く。

【日本初上映 】 ①11 月20 日(土) 10:20 ~ ②11 月21 日(日) 17:50 ~
愛し方を知らない男の苦悩と目覚めを描く秀作
野生の愛(仮題) Coeur animal / Animal heart
2009 年 スイス カラー
95 分 フランス語(日本語・英語字幕)
監督・脚本/セヴェリン・コルナムサ 出演/アントニオ・ブイ、ピエール・イザイ・デュク

あらすじ:家畜にしかやさしくできない酪農家ポールと彼の態度に苦しむ妻。住み込みのスペイン人の登場から起こる出来事が彼の生き方を変えていく。厳しく雄大な自然が思い悩む人間を浮き彫りにし、ラストシーンのポールのまなざしが胸を打つ。
☆=ゲストあり

【日本初上映】 ①☆11 月20 日(土) 12:20 ~ ②11 月20 日(土) 19:45 ~
運命か?偶然か?謎の数字が引き寄せる人間ドラマ
40(仮題) Kirk / Forty
2009 年 トルコ/アメリカ カラー・87 分 英語/トルコ語(日本語、英語字幕)
監督・脚本/エムレ・シャーヒン 出演/ コフィ・シリボエ、クウェシ・ボアキェ、ンタレ・ムワイン、チャールズ・ リーズ

あらすじ:大都市イスタンブルで、見ず知らずの3人は不思議な力に引き寄せられ、それぞれの運命が絡み合う。次々と起こる奇妙な出来事にはなぜか40 の数字がつきまとうのだった。人々が尊ぶ信仰、宿命、運に疑問を投げかける人間ドラマ。

【日本初上映】 ☆11 月20 日(土) 15:00 ~
常識を超えた世界で展開する恋人たちの天国と地獄
一日のいのち(仮題) Het leven uit een dag / Life in One Day
2009 年 オランダ カラー 94 分 オランダ語(日本語・英語字幕)
監督・脚本/マルク・デクルー 出演/マテイス・ファンデサンデバクハウゼン、ロイス・デヨング

あらすじ:人の一生はわずか一日、何事も一度しか経験できない世界。恋におちたベニーとジニはもっと長く愛し合いたいと願う。かなえる方法はただひとつ、地獄へ逃げることだった。いいことも悪いことも繰り返す、人生の意味を問うラブストーリー。

【日本初上映】
①11 月20 日(土) 17:45 ~/②☆兵庫EU 協会20 周年特別企画: 11 月23 日(火) 15:00 ~
複雑な東欧社会に揺るがされるひとつの愛の行方
サラエボ、希望の街角(仮題) Na Putu / On the Path
2010 年 ボスニア・ヘルツェゴビナ/オーストリア/ドイツ/クロアチア -カラー 100 分 ボスニア語
(日本語字幕) 監督・脚本:ヤスミラ・ジュバニッチ出演:ズリンカ・ツヴィテシッチ、レオン・ルチェヴ、ミリヤナ・カラノヴィッチ

あらすじ:あるカップルに訪れる予想外の出来事。
二人の関係を脅かす問題を何とか乗り越えようとするのだが。宗教、戦争といった社会の深みや人々の苦悩を織り交ぜ、愛の物語を通して、ボスニア・ヘルツェゴビナのいまを知ることができる話題作。
★配給:株式会社ツイン、ニューセレクト株式会社
(C)2009 Deblokada / coop99 / Pola Pandora / Produkcija .iva/ ZDF-Daskleine Fernsehspiel / ARTE
☆=ゲストあり

【日本初上映】 ①11 月21 日(日)10:30~ ②11 月23 日(火・祝)16:00~
エーゲ海の島を舞台に若き警官が挑む珍事件とは
テラシア島のおまわりさん(仮題) Mikro eglima / Small Crime
2009 年 ギリシャ/キプロス カラー 85 分 ギリシャ語(日本語・英語字幕)
監督/フリストス・ゲオルギウ
出演/アリス・セルベタリス、ヴィッキー・パパドプールー、エヴァンゲリア・アドレアダキ

あらすじ:のどかな島で働く新人警官レオニダの毎日は退屈そのもの。ある日崖下で男の死体が発見される。島出身の美人テレビ司会者アゲリキが戻り、二人で捜査を進めるが。美しい風景やユニークな村人たちも魅力的なロマンティックコメディ。

【日本初上映】 ☆11 月21 日(日) 12:30 ~
2010 年アカデミー賞ノミネート作品
ブレンダンとケルズの秘密(仮題) The Secret of Kells
2009 年 フランス/ベルギー/アイルランド カラー75 分 英語(日本語字幕)
監督/トム・ムーア

あらすじ:僧院に暮らす12 歳のブレンダンはバイキングが襲うなか、ある本を描くために魔の森に入る。アイルランドの国宝「ケルズの書」誕生のいきさつがいま明らかに。息をのむほどの映像美、幻想的なケルト音楽が感動を呼ぶ長編アニメーション。

【日本初上映】 ☆ 11 月21 日(日) 15:00 ~
このままでは終わらない?!巡りめぐる愛と人生の悲喜劇
的 中(仮題) Nije kraj / Will not stop there
2008 年 クロアチア・セルビア カラー 100 分
クロアチア語(日本語・英語字幕)
監督/ヴィンコ・ブレシャン 出演:イヴァン・ヘルチェグ、ナーダ・シャルギン、プレドラグ・ヴショヴィッチ、ドラゼン・クーン

あらすじ:元クロアチア軍の若者はポルノ映画に出ていたある女性を捜す。ただ彼女を守ろうとし、何も求めない彼の目的は何か。ジプシーの男がストーリーの語り手となり、どんな辛さや不運もほのぼのとした笑いに変えてしまうシナリオも秀逸。
☆=ゲストあり

【関西初上映】 ☆11 月22 日(月) 18:45 ~
世界三大映画祭制覇のフェティ・アキン監督最新作
ソウル・キッチン Soul Kitchen
2009 年 ドイツ カラー 99 分
ドイツ語/ギリシャ語(日本語字幕)
監督・脚本/ファティ・アキン 出演/アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライプトロイ、ビロル・ユーネル

あらすじ:ジノスはレストランの若きオーナー。
恋人は上海へ発ち、雇ったシェフは頑固者で、何とか経営が軌道に乗ったと思えば、店を乗っ取られる危機に。快いソウルフードとソウルミュージックに彩られ、ヨーロッパ中を席巻したヒット作品。 配給:ビターズ・エンド

【日本初上映】 11 月23 日(火・祝) 13:00 ~
2010 年カンヌ映画祭 監督週間出品作
あきれた日常(仮題) De helaasheid der dingen / The Misfortunates
2009 年 ベルギー カラー 106 分
オランダ語(日本語、英語字幕)
監督・脚本/フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン出演/ケネット・ヴァンバーデン、ヴァレンティン・ダーナンス、クーン・デ・グラーヴェ

あらすじ:13 歳のギュンターは祖母、アル中の父、暴力的な3 人の叔父と暮らす。酒盛りや猥談ばかりのめちゃくちゃな家庭環境で育つ少年の姿とその後を描くヒューマンコメディ。カンヌではシーンを再現し、監督と俳優が裸で自転車に乗って話題騒然。

【関西初上映】 11 月21 日(日) 12:30 ~(リハーサルルーム)
家族との3 日間(仮題) Tres dies amb la familia
2009 年 スペイン カラー 86 分 スペイン語、カタラン語(日本語字幕)
監督・脚本/マル・コル 出演/ナウシカ・ボニン、エドゥアルド・フェルナンデス

あらすじ:祖父の死をきっかけに、久しぶりに家族のもとに帰ったレア。3日間続く通夜で、保守的な中流家庭である家族と自分との相違が浮き彫りになる。レアは家族の嘘っぽい世界を否定しようとするが…。スペインで今、最も注目を集める女性監督による初長編作。

執筆者

Yasuhiro Togawa