『赤い風船』『地下鉄のザジ』『さよなら子供たち』など数々の名作子供映画を生んだフランスからやってきた国民的キャラクタープチ・ニコラの実写版映画『プチ・ニコラ』。主演のマキシム・ゴダール(9歳)が映画初主演の美少年子役として注目を集めています。『プチ・ニコラ』は、本国フランスで観客動員数552万人を記録した2009年のメガヒット作ですが、マキシム・ゴダールは新人ながら、誕生から50年、世界中で愛されてきたプチ・ニコラという有名な役を演じるプレッシャーにもめげず、堂々の主役デビューを果たしました。

美少年子役と言えば『小さな恋のメロディ』のマーク・レスター、『ホーム・アローン』のマコーレー・カルキン、『ラジオ・フライヤー』のイライジャ・ウッド、『スタンド・バイ・ミー』のリバー・フェニックスなど映画史に名を残す少年や、日本でも『コーラス』のヒットによりその美しいソプラノ・ボイスとともに大人の女性までを魅了したジャン=バティスト・モニエなどもいます。こども店長でおなじみの加藤清史郎君も引っぱりだこの大人気を博しています。
新星マキシム・ゴダールが扮したプチ・ニコラは、世界30ケ国以上で翻訳されている人気本だけに今後の本作の世界公開で世界的な人気者となる日も近く、フランスでは続く新作も撮影されたことから、次回作も楽しみな新星です。

『プチ・ニコラ』の監督ローラン・ティラールの言葉 「マキシムは、わずか9歳にして社会の中で自分が望む立ち一について明確なビジョンをもっており、人生で何をしたいかが判っていました。ほかの子供たちよりも演じることに対しての意欲と喜びが強く、現場では一度たりともわがままを言いませんでした」
 すでにプロとしての自覚も十分なマキシム・ゴダール。演技派美少年の今後にもぜひご注目ください!

♪映画『プチ・ニコラ』♪
ニコラは優しいパパやママ、いたずら仲間たちと楽しい毎日を送っていた。そんなある日両親の秘密の話を聞いてしまったニコラは、自分に弟が生まれると勘違い。そのことを友達に相談すると、弟が生まれたらきっとニコラは邪魔になり、森に捨てられるかもと・・・。そんなことになっては大変だ! そこからニコラは仲間たちと奇想天外ないたずら大作戦を開始する。はたしてその結末はどうなる?

監督/ローラン・ティラール(『モリエール恋こそ喜劇』)
原作/ルネ・ゴシニ&ジャン=ジャック・サンペ
出演/マキシム・ゴダール、ヴァレリー・ルメルシエ(『輝ける女たち』)、カド・メラッド(『コーラス))ほか
2009年/フランス/91分/カラー/ドルビーデジタル/ビスタ
10月、恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー
公式HP/http://www.petitnicolas.jp

10月、恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー

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執筆者

Yasuhiro Togawa