全9章、4時間38分の驚くべき意欲作『へヴンズ ストーリー』が10月より公開される、鬼才・瀬々敬久監督。その公開を記念して、50本余りの監督作品のなかから、監督自身が選んだ34本を8日間にわたって上映する特集が8/10よりアテネ・フランセ文化センターで開催となります。

「ピンク四天王」と国内外でムーブメントをおこしたピンク時代からテレビドキュメンタリーにいたるまでの多様なジャンル、製作規模も全国ロードショー作品から映画学校の実習作品までまさに縦横無尽に活躍する瀬々監督だが、それらの作品を集中連続上映することで、各作品に共通する瀬々敬久の作家性に今一度注目。

期間中には多彩なゲストをお招きし、「瀬々論」を語る機会も設け、映画と作家の問題を考える企画となっています。

2010年8月10日(火)?8月18日(水)(8日間/日曜休館)
会場:アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F

上映作品一覧:ファン必見の監督の立ち会いなしには上映できない8ミリでのマルチプロジェクトライブ映画「少年版私慕情 国東 京都 日田」、幻の傑作「獣欲魔 乱行」、痛快無比の「未亡人」シリーズ、初心者にも入りやすい千原ジュニア主演の「HYSTERIC」、2000年代の幕開けを告げる「トーキョー×エロティカ」などいずれも見逃せない選りすぐりのラインナップ!!

「少年版私慕情 国東 京都 日田」1982(80分)
「ギャングよ 向こうは晴れているか」1985(28分)
「課外授業 暴行」1989(63分)
「獣欲魔 乱行」1989(61分)
「痴漢電車 りえのフンドシ」1990(65分)
「破廉恥舌戯テクニック」1990(62分)
「猥褻暴走集団 獣」1991(62分)
「禁男の園 ザ・制服レズ」1992(61分)
「未亡人 初七日の悶え」1993(61分)
「未亡人 喪服の悶え」1993(62分)
「高級ソープテクニック4 悶絶秘戯」1994(62分)
「本番レズ 恥ずかしい体位」1994(62分)
「すけべてんこもり」1995(65分)
「終わらないセックス」1995(64分)
「赫い情事」1993(65分)
「牝臭 とろける花芯」1996(61分)
「生まれ変わるとしたら」1996(40分)
「KOKKURI・こっくりさん」1997(87分)
「黒い下着の女 雷魚」1997(75分)
「汚れた女」1998(79分)
「冷血の罠」1998(99分)
「HYSTERIC」2000(111分)
「NONFIX 廃墟シネマ」2000(45分)
「トーキョー×エロティカ 痺れる快楽」2001(77分)
「超極道」2002(95分)
「DOG STAR ドッグ・スター」2002(125分)
「姦☆刑事 セクサロイドコップ」2003(15分)
「My sweet planet」2003(18分)
「BS FUJIドキュメント 同潤会アパート・記憶の継承」2003(35分)
「ユダ」2004(113分)
「肌の隙間」2004(77分)
「NONFIX 幻の特攻基地 戦い、いまだ終わらず」2005(45分)
「サンクチュアリ」2006(95分)
「PETBOXシリーズ ネコと金魚の恋物語」2006(60分)

トークゲスト一覧:各日最終回の上映後、
8/10(火)松本健一氏(作家、評論家)×瀬々監督
8/11(水)入江悠監督×瀬々監督
8/13(金)井土紀州監督×瀬々監督
8/14(土)青山真治監督×安井豊氏(「シネ砦」集団)×瀬々監督
8/16(月)アレクサンダー・ツァールテン氏
(フランクフルト・ニッポン・コネクション前ディレクター)×瀬々監督
8/17(火)富田克也監督×瀬々監督
8/18(水)真利子哲也監督×瀬々監督

上映作品詳細は:
http://www.athenee.net/culturalcenter/

主催:アテネ・フランセ文化センター、ヘヴンズプロジェクト
共催:スタンスカンパニー、ムヴィオラ、映画美学校
特別協力:瀬々敬久監督
協力:角川映画株式会社、紀伊国屋書店、グランプリ、国映株式会社、
ツインズジャパン株式会社、東京国立近代美術館フィルムセンター、
株式会社ホリプロ、ユーロスペース、レジェンド・ピクチャーズ

一般=1回券1000円/3回券2700円/全回(24回)券10,000円
アテネ・フランセ文化センター会員=1回券800円/全回(24回)券8000円

本特集上映のお問い合わせは:アテネ・フランセ文化センター 03-3291-4339(13:00-20:00)
http://www.athenee.net/culturalcenter/

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執筆者

Yasuhiro Togawa