バルドー作品ほか 公開当時の貴重な10数点が登場
8月28よりスタートする「ブリジット・バルドー生誕祭」で新宿武蔵野館は、同時開催企画として劇場展示スペースでのポスター展を決定した。展示されるのは『素直な悪女』などのバルドー主演作を中心に、ポスター画の巨匠・野口久光氏の手による作品をとりまぜた10数点。

野口久光氏といえば、映画や音楽の評論家にして、1930年代からのフランス映画黄金時代、日本公開される多くの作品にポスター画を提供したグラフィックデザイナーでもある。フランソワ・トリュフォーが野口氏による「大人は判ってくれない」のポスターに感激し、生涯自室に飾った話は有名だ。今回のポスター展で見られる野口作品は、ブリジット・バルドー生誕祭の上映作でもある『殿方ご免遊ばせ』のほか、『夜の騎士道』『可愛い悪魔』など。さらに、野口氏の手書きレタリングによる「新宿武蔵野館」の文字が入った貴重な『カサブランカ』のポスターも登場する。展示は、劇場奥に位置する7メートルの壁面を利用し期間限定で行われる。

新宿武蔵野館は、映画館としては老舗中の老舗。映画史の証人ともいえるほどの歴史を持ちながら、良い作品は新作・旧作を問わず幅広く上映するフレキシブルな姿勢には固定ファンも多い。「ブリジット・バルドー生誕祭」は、その新宿武蔵野館が90周年の記念作品として選んだもの。50年代、モンローと並ぶセックス・シンボルとして一世を風靡したバルドーは、往年の男性ファンだけでなく、そのファッションや恋愛遍歴・ライフスタイルなどで、若い女性の支持も集める存在だ。

「ブリジット・バルドー生誕祭」は8月28日(土)から、BB誕生日の9月28日(火)まで。数量限定の特別鑑賞券(3回券3,000円)の売行きも好調で、B.B.ポートレート入りの特製デザインが評判を呼んでいる。ポスター展はこの会期に合わせ、9月末まで行われる。過去ほとんどのバルドー作品をリアルタイムでも上映してきた武蔵野館にとって、今回のポスター展は、劇場の歴史をB.B.と共に振り返るものともいえる。バルドーファンはもちろん、劇場のファンにもまたとない企画だ。

ブリジット・バルドー生誕祭の上映作は、大スキャンダルを呼んだ代表作『素直な悪女』などB.B.全盛期の5作品。さらに、ホラー・オムニバス大作『世にも怪奇な物語』も同時公開となる。
「映画を楽しんだあとはポスターを眺めて、公開時の雰囲気を味わってもらえれば」90周年記念にふさわしい特別企画として、老舗劇場の期待も高まっている。

8/28(土)新宿武蔵野館にて、BB再び生誕!!
ブリジット・バルドー生誕祭 〔8/28(土)〜BBバースデイ9/28(火) 5作品一挙公開 連日10:30よりモーニングショー〕
★同時公開『世にも怪奇な物語』 8/28〜9/10 連日21:00よりレイトショー
怪奇文学の巨星、エドガー・アラン・ポーが遺した鮮烈な悪夢の世界を、仏伊3人の監督が見事に映像化。
★全てDLP(DV-CAM)上映となります。

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執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro Togawa