今年で6回目となる「ブラジル映画祭2010」【主催:ブラジル映画祭実行委員会】は、2010年10月9日(土) から1ケ月に渡り、東京・大阪・浜松・京都の4都市で日本未公開のブラジル映画および日本人監督によるブラジルをテーマにした作品を一挙に上映いたします。

ブラジルは、ボサノヴァやサンバなどの音楽、スポーツなど多くの人を惹きつける文化的魅力に加え、豊富な天然資源に支えられた経済成長はさることながら、2014年にはブラジルでのサッカーW杯の開催、また2016年には南米大陸初となるリオデジャネイロ五輪の開催も決定し、ますます注目を浴びています。また、ブラジルへの関心が高まるのと呼応するように、ブラジル映画も世界中の映画祭で上映され、高い評価を得ています。
しかしながら、日本で劇場公開されるブラジル映画はほとんどありません。
また、日本国内では昨年からの厳しい経済環境の下、ブラジルへの帰国を余儀なくされる在日ブラジル人の話題や交流機会に恵まれないがためのお互いへの無関心、無理解からうまれる住民間の摩擦など暗いニュースが続いています。

本映画祭をきっかけに、欧米やアジアの映画とは違う切り口と明るいパワーを持ったブラジル映画を目にする機会が少しでも増え、上映作品を通じてブラジルを知ることで、両国の文化理解の一助となれればと思っています。

また、今年2010年は国連が定める国際生物多様性年でもあります。ブラジルはアマゾンや大湿原パンタナルに代表されるように生物学的な多様性を持つのはもちろんのこと、移民の国として人種や文化が交じり合った、文化的な多様性に富んだ国でもあります。本映画祭を通じて、ブラジルに息づく多様性を体感していただき、日本について鑑みるきっかけになればと思っております。

< 企画・運営イベント>
ブラジル映画祭2010公式ページ(8月公開予定)
http://www.cinemabrasil.info

<Twitter アカウント>
http://twitter.com/FCB_2010

執筆者

Yasuhiro Togawa