この度、構想7年の時を経て、アスミック・エース エンタテインメント、IMJエンタテインメントが満を持して放つエンタテインメント超大作『のぼうの城』が、この夏、遂に撮影開始となります。

和田竜が書き下ろしたオリジナル脚本は第29回城戸賞を受賞、その脚本をもとに彼自身が書き下ろした小説は第139回直木賞にノミネート、2009年度本屋大賞2位を受賞、歴史小説としては異例の40万部を超えるベストセラー小説に。
プロデューサーに『ジョゼと虎と魚たち』『NANA』の久保田修、『ピンポン』『ノルウェイの森』の小川真司、監督に『眉山』『ゼロの焦点』の犬童一心×『ローレライ』『日本沈没』の樋口真嗣のW監督を迎え、斬新かつ壮大な設定と愛すべきキャラクター、まったく新しいヒーロー/リーダー像を描くエンタテイメント大作として製作を行います。
 
成田長親(なりた・ながちか)は、家臣・領民から ”でくのぼう”を揶揄した「のぼう様」と呼ばれる城代。
文字通りの「でくのぼう」でありながら、外見からはおおよそ窺い知れない誇りを胸に秘め、誰も及ばぬ人気と底知れないスケールの大きさで、人心を掌握するー。
忍城(おし・じょう)を舞台に、天下統一を目指す豊臣秀吉方20,000人の大軍を指揮した石田三成の水攻めにも屈せず、たった500名の兵で抗戦。誰の目から見ても勝ち目のないその戦を、いかにして戦ったのか?
従来の武・智・仁で統率する武将とは異なるヒーロー像と、圧倒的な勢力で攻め入る秀吉・石田20,000人の軍 VS 立ち向かう領民・忍城のでくのぼう軍たった500人の攻防を、ダイナミックかつドラマティックに描きます。

主演の成田長親(なりた・ながちか)役には、舞台・現代劇・TVなど各分野を超えて活躍する狂言界の至宝、野村萬斎。
映画『陰陽師II』以来、7年ぶりの映画主演となる本作では、『のぼう様(でくのぼうの意)』と呼ばれながらも、底知れない人望と人気で人心を掌握し、領民から慕われる愛すべき忍城の城代を凛と演じます。 
“のぼう様”と共に、忍城を守るため命をかけて戦う、成田家の侍大将たちも超豪華キャストが集結。
長親の幼馴染みであり、成田家一の家老にして、朱槍皆伝の戦上手の正木丹波守利英(まさき・たんばのかみ・としひで)役に、その強烈な存在感と演技力で、日本映画界を代表する俳優、佐藤浩市。
6児の父親でありながら、丹波をライバル視する豪傑、柴崎和泉守(しばさき・いずみのかみ)役に、バラエティ・ドラマ・映画など様々な分野で活躍、幅広い層から圧倒的支持を受ける、山口智充。
実戦経験はないながらも、軍略の天才を自称する酒巻靭負(さかまき・ゆきえ)役に、若き演技派として名高い成宮寛貴。
日本を代表する俳優陣の化学反応に、是非ご注目下さい。

また、湖とその中にできた島々を要塞化した城郭=「浮き島」と称される忍城の壮観、
各侍大将の決戦、石田三成による水攻め攻防など、映画『のぼうの城』ならではの、数々の名シーンにもご期待下さい。

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執筆者

Yasuhiro Togawa