2009年度カンヌ国際映画祭・コンペティション部門正式出品
フランス映画高等技術委員会賞受賞

2010年ゴヤ賞・最優秀音響賞ノミネート

音の溢れる街で繰り広げられる、孤独なオトナのラブ・ストーリー
スペイン人女性監督イザベル・コイシェによる最新作『トーキョー・ワルツ〜愛の音色〜』、9月11日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショーが決定しました。
ペドロ・アルモドバルがプロデューサー陣に名を連ねた『死ぬまでにしたい10のこと』や『エレジー』など、人間の深層を繊細に綴ってきたスペインの女流監督、イザベル・コイシェ。
彼女が新作の舞台に選んだのは、なんと東京。そこで孤独を抱えて生きる者たちの魂の彷徨を時に優しく、時に官能的に描いていく。主演のリュウに『バベル』で国際女優の仲間入りを果たし、ヒロインに扮した話題作『ノルウェイの森』の公開を控える菊地凛子。また彼女と禁断の愛に溺れるワイン商・ダビに『パンズ・ラビリンス』のセルジ・ロペス。他にも田中泯、中原丈雄、榊英雄といった演技派が脇を固める。

<ストーリー>
ひとりぼっちの殺し屋と、愛をなくした異邦人。
ふたりの距離が限りなくゼロになったとき、
灰色の都市は、誰も知らない街<TOKYO>へと変わる——。

築地の市場で働く孤独な女——リュウ。身寄りのない彼女は、夜になると冷酷な殺し屋として闇の仕事を請け負う。そんな彼女が出会ったのは、愛する妻を自殺によって失ったばかりのスペイン人、ダビ。彼が営むワイン店で視線が触れ合った瞬間、必然のように恋に落ちるふたり。しかしそれは許されない関係だった。何故ならばリュウにとって、ダビは抹殺すべき標的(ターゲット)だったから…。

夜の訪れとともに、灰色の都市からメランコリックな色彩とノイズにあふれたワンダーシティへと変貌する誰も見たことのない街<TOKYO>。これは都会に生きる女を通して語られるファンタジックなラブ・ストーリーなのだ。

監督・脚本:イザベル・コイシェ(『死ぬまでにしたい10のこと』『エレジー』)
主演:菊地凛子
出演:セルジ・ロペス 田中泯 中原丈雄 榊英雄
2009年 / スペイン / 日本語・英語 / 98分 /

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執筆者

Yasuhiro Togawa