6月26日(土)に公開を予定しておりました映画『ザ・コーヴ』につきまして、シアターN 渋谷、シネマート六本木、シネマート心斎橋での上映が急遽中止となりその他の劇場での公開も現在協議中です。
今回の上映中止を受けて、本国アメリカより『ザ・コーヴ』の監督、出演者のコメントが届きました。

●ルイ・シホヨス監督
一部の過激な人達が東京の映画館を脅かしていることを知り、大変残念に思っています。
しかし、これによって、多くの日本の方が、この映画で描かれていることは一体何なのか、今まで以上に興味を持たれたのではないかと思います。今回攻撃をしてきた方々は、この映画の内容について議論することに恐怖に感じているのではないでしょうか?日本でこの映画が観ることができるよう、勇気ある日本の皆さんが、上映できる映画館を見つけてくださることを祈っています。そして、あの入り江(ザ・コーヴ)が、人々や自然のための国立公園として甦ってくれる事を望んでいます。

●リック・オバリー(出演者)
「ザ・コーヴ」は本年度アカデミー賞をはじめ、世界中の主要な映画賞を総なめにしてきました。これは本作のエンターテインメント性の高さに注目してくれた結果だと思っています。憲法21 条は守られるべきです。日本のみなさんの観る権利や、個人の表現の自由は守られるべきだと思います。一部の過激な人達が、人々から本作を観る権利を奪う事は、民主主義を脅かす行為だと思います。

●今後の対応
6月26日(土)に公開を予定しておりました映画『ザ・コーヴ』につきまして、シアターN 渋谷、シネマート六本木、シネマート心斎橋での上映が急遽中止となりその他の劇場での公開も現在協議中です。

シアターN渋谷以外の上映館に関しましては、今後、協議を進めてまいります。東京での公開が決定次第、ご案内させていただきます。また、予定をしておりました出演者のリック・オバリー氏の来日は、当初の通り、6月8日からの滞在を予定しております。

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執筆者

Yasuhiro Togawa