臨場感溢れる5.1サラウンドの音楽空間
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルを皮切りに、世界トップの名指揮者とオーケストラが集結!
続いて、アバド、ムーティ、バレンボイム、マゼール、ドゥダメルが登場

夏を予感させる季節となり、欧米のクラシックコンサートは、シーズンが終わろうとしています。
しかし、日本では、映画館でのクラシックシーズンが新しく始まります。
本日は、7月にスタートするシネ響『マエストロ6』の第一報をお送りします。
【シネ響とは】
現クラシック音楽界の大スターであるマエストロたちが指揮する世界的オーケストラの名演奏をそのまま映画館の豪華な5.1サラウンドで観て、聴いていただけるのが、“シネ響”です。世界各地の名演奏のライヴ映像を月替わりで上映していきます。映画館の特性を最高の技術で活かし、新しいクラシック音楽の楽しみ方をご提案いたします。
【未来の巨匠たちが選んだマエストロ6名】
マエストロ6(シックス)は、パリのコンセルヴァトワール、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院、ベルリンのベルリン芸術大学、ニューヨークのジュリアード音楽院などなど、世界の名門音楽学校で学ぶ未来の音楽家たちに共演してみたい指揮者を挙げてもらい、その中から今回6名を選びました。
【映画館のお手ごろチケット料金で贅沢な5.1サラウンド体験】
クラシックファンも文句なしの世界的スターである指揮者率いる、名オーケストラの演奏といえば高嶺の花のイメージでしたが、そのままの演奏を映画館の中で、わずか3千円で体感していただけます。しかも、広い映画館の中の客席が美しい音に包みこまれるようなダイナミックな5.1サラウンド音響と高画質な映像の効果は抜群で、海外公演の優雅なコンサートの雰囲気を体験させてくれます。生演奏の美しい緊張感とも違った、くつろぎの中の感動と共に、心やすまるひと時をお過ごしいただけることと思います。

S席が3000円だったら気軽に聴ける!

ゲキ×シネ、シネマ歌舞伎、オペラのライブビューイングなど、ステージを映画館で観るという映画は、ここ数年で多くの方々に定着してきました。そして、ついに、クラシックコンサートも映画館で聴けるようになります。
来日公演はあれども、チケットは高いし、いい席を取るのは大変とあきらめている方々。
クラシックを聴いてみたいけど、チケットが高いから失敗すると嫌だし、何を聴いていいかわからないという方々。
こんど旅行でクラシックコンサート・デビューするけど、ちょっとお勉強していきたいという方々。
こんな方々に吉報です。

『シネ響−マエストロ6』実施概要 (番号順に公開予定ですが、変更の可能性もございます。)

<上映予定作品> (2)以降は、上映順が変更になる場合がございます。
(1)サイモン・ラトル指揮      ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
(2)クラウディオ・アバド指揮    ルツェルン祝祭管弦楽団(スイスの世界的な音楽祭の特別オーケストラ)
(3)リッカルド・ムーティ指揮    ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(4)ダニエル・バレンボイム指揮  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 
(5)ロリン・マゼール指揮      ニューヨーク・フィルハーモニック
(6)グスターボ・ドゥダメル指揮   シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ(ベネズエラの話題のオーケストラ)

<上映劇場>
新宿バルト9ほか、全スクリーン、デジタル上映対応のT・ジョイ劇場など全国で順次公開予定

<上映スケジュール>
7月のサイモン・ラントル以後、各作品を毎月2週間ずつ限定上映

<チケット料金と発売日>
◆ 当日料金
一般 3,000円
学生 2,500円
小人 2,000円

前売券 ※近日販売開始予定
◇6作品回数券 15,000円 ☆シネ響がもっと楽しくなる入門ブック付き☆
1作品鑑賞券の6枚セット券、複数のお客様でのご使用も可能。
   ◇1作品鑑賞券 2,700円

<公式サイト>
http://www.cinekyo.jp

●サイモン・ラトル/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
収録:2009年12月31日 ベルリン・フィルハーモニー
ラフマニノフ :ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
チャイコフスキー:くるみ割り人形 作品71第2幕 ほか
毎年恒例のベルリン・フィルのジルベスター・コンサート(大晦日コンサート)。ロシアの巨匠の名曲を演奏。
ピアニストは、日本でも人気ラン・ラン。

●クラウディオ・アバド/ルツェルン祝祭管弦楽団
収録:2008年8月 文化会議センター
世界的ソリストが参加する音楽祭の特別オーケストラ。ソリストは、ピアニストのエレーヌ・グリモー。
チャイコフスキー:幻想曲『テンペスト』作品18
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18 ほか

●リッカルド・ムーティ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・フィルのヨーロッパ・コンサートと言われる特別公演ヨーロッパツアー。 毎年5月1日にスタート。
ムーティは、ミラノ・スカラ座の音楽監督をつとめ、現在はシカゴ交響楽団の音楽監督。
収録: 2009年5月1日, サン・カルロ歌劇場 (ナポリ)
ヴェルディ:歌劇『運命の力」』序曲
シューベルト:交響曲第8番ハ長調 D944 ほか

●ダニエル・バレンボイム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2010年のヨーロッパ・コンサート。ソリストにチェロのアリサ・ワイラースタインを迎えた。
収録:2010年5月1日 イギリス オックスフォード大学
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調作品68
ブラームス:交響曲第1番ホ短調 ほか

●ロリン・マゼール/ニューヨーク・フィルハーモニック
世界中にニュース配信された平壌での歴史的コンサート。アメリカのオーケストラが同国で演奏するのはこれが初めて。
最初に、朝鮮民主主義人民共和国国歌とアメリカ合衆国国歌が演奏された。
マゼールは、同オーケストラの音楽監督を2009年までつとめ、2010年よりミュンヒェン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。
収録時期:2008年2月26日 東平壌大劇場
ワーグナー: 歌劇『ローエングリン』第3幕への前奏曲
ドヴォルザーク:交響曲第 9番ホ短調 作品95≪新世界より≫ ほか

●グスターボ・ドゥダメル/シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ
同オーケストラは貧困に苦しむ子供たちを救うため国が始めたエル・システマ(青少年・児童オーケストラ全国制度)に所属する選抜メンバーから成る。エル・システマとは、放課後に音楽に従事させることで子供たちを犯罪から守ろうという教育制度のことで、ベネズエラに約200もの青少年オーケストラを持つ。メンバーは中高生から20代後半の青少年。ドゥダメル自身もここの出身で、2009年よりロサンジェルス・フィルハーモニックの音楽監督に大抜擢され話題となる。
収録: 2007年4月3日 ルツェルン復活祭音楽祭
ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲
レナード・バーンスタイン:マンボ ほか

■作品提供 クラスアクト
■配給   ティ・ジョイ 
■後援    ウドー音楽事務所
■協力    EMIミュージック・ジャパン 、ソニー・ミュージックジャパン・インターナショナル、
         ユニバーサルミュージック、ビデオアーツ・ミュージック

執筆者

Yasuhiro Togawa