このたび、東野圭吾の最高峰「白夜行」が、ついに映画化いたします。
原作は、1997年に集英社、小説すばるにて約2年間連載され、1999年8月に単行本として発売し、累計
183万部以上を売り上げた、長編ミステリー。今まで、2005年に舞台化、翌2006年にTBS系でドラマ化(綾瀬はるか、山田孝之)されている。

先日、主人公の唐沢雪穂を演じる悪女役には、堀北真希が決定し、発表させていただきましたが、続々と他のキャストと本作の監督が決定。
唐沢雪穂と幼少の頃の事件をきっかけに運命を共にするの幼馴染の桐原亮司役には、『蛇にピアス』『ソラニン』やこれから公開される『ボックス』『ノルウェーの森』など、映画出演が相次ぐ高良健吾。
そして、この2人の幼少時代から事件を担当し、事件解決とともに2人の成長を見守る刑事役に船越英一郎が、
監督は、『自転車とハイヒール』(00)でデビューし、『60歳のラブレター』で日本中の涙を誘い、『半分の月がのぼる空』(現在公開中)など作品のオファーが途切れない33歳の若手監督・深川栄洋(ふかがわ・よしひろ)が務めます。

本作WOWOW FILMS『白夜行』の公開は、2011年の初春を予定しております。

『白夜行』キャストコメント

■桐原亮司役:高良健吾(こうら・けんご)

【コメント】
「台本を読んだ時、亮司の役柄は正直「キツイ」と思いました。
しかし、監督と話すうちに、自分が最初に考えてたより、もっと人間的だし、悩み苦しんでるキャラクターなんだと思いました。今は、監督を信じて役を演じきることが、ボクがやるべきことだと思ってます。きっと、すばらしい作品になると思うので、本当に多くの人に見ていただきたいと思います。」

【エグゼクティブ・プロデューサー石垣裕之 起用理由】
「雪穂を影となって支える亮司は、その内面に深い闇と悲しみを抱えています。高良くんの持つ繊細な
イメージと、その奧に隠された狂気が、スクリーンを通して亮司とシンクロしていくのではと思い、
お願いしました。」  

■笹垣潤三役:船越英一郎(ふなこし・えいいちろう)
 【コメント】
Q) 「白夜行」に出演が決まって、いかがですか?
A)  原作の「白夜行」は、沢山の人に読まれ熱狂的なファンを増やし続けている
東野作品の金字塔です。今回映画化にあたり深川監督は独自の世界観で、映画な
らではの味付けで新しい「白夜行」を創り上げようとしています。私も原作の笹垣
とは若干違う、テレビドラマとも違う、なにものにもとらわれない映画の中の笹垣
像を演じられればと思っています。原作ファンの期待を損ねない、映画オリジナル
の笹垣像を監督と共に丁寧に演じて行くつもりです。

Q) どんな笹垣刑事を演じていきたいか???
A)  映画の世界の笹垣は、最愛の息子を失うという大きな運命、悲劇を背負っています。そしてその子を失った思いを、2人の主人公たちに投影していく。これは、執念で犯人を追いかけていくのとは違います。執念の捜査ではなく、父性愛の捜査であり、なんとか主人公たち2人を救いたいという、我が子へのレクイエムであり、(捜査により)自分の中の大きな穴を埋めていく作業です。そうした父性愛に満ちた捜査、優しい捜査をするうち、この事件にむしろ、囚われていく。そんな風に(この役に)取り組んでいきたいと思っています。

【エグゼクティブ・プロデューサー石垣裕之 起用理由】
「船越さんの存在感、安定感、包容力が、この映画に広がりを生み、雪穂と亮司をしっかりと支えてくれます。また、白夜行という独特の世界の中で、今まで幾多の刑事役を演じてこられた船越さんが、どんな笹垣像を描いてくれるのか、とても楽しみです。」  

■深川栄洋監督
【コメント】
「今回、集まってくださったスタッフ・キャストの皆さんと、いい作品を作っていけたらという思いです」

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執筆者

Yasuhiro Togawa