2001年の「日本におけるイタリア年」をきっかけに始まったイタリア映画祭は、多くの映画ファンやイタリアファンに支持され、毎年1万人を超える観客が訪れるゴールデンウィーク恒例の映画祭に成長し、お陰さまで10回という節目を迎えることとなりました。
今年は2008年以降に製作された新作12本の上映が決定。09年カンヌ国際映画祭コンペ部門に出品され、世界を代表するフランスの映画雑誌“カイエ・デュ・シネマ”の2009年第2位に選ばれるなど国際的にも高い評価を得たマルコ・ベロッキオ監督最新作『勝利を』、09年ヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を獲得した『重なりあう時』など話題作揃いで、最新のイタリア映画をお楽しみ頂ける極上のラインナップとなりました。さらに過去の上映作品の中から、今回も最新作が上映されるイタリアの巨匠マルコ・ベロッキオとジュゼッペ・ピッチョーニ作品を、それぞれ1本特別上映いたします。いずれもスクリーンで観ることの出来るおそらく最後の貴重な機会となっております。また来日ゲストの舞台挨拶を、4月28日(水)〜5月1日(土)にて予定、その他開会式や座談会などイタリア文化を存分に満喫出来るイベントとなります。
さらに10回記念として、4月15日(木)〜5月7日(金)イタリア文化会館にて「イタリア映画ポスター展1938-1990」を開催、1938年〜1990年のイタリア映画のオリジナルポスター70点をお楽しみ頂けることとなりました。
また「イタリア映画祭2010」は大阪でも5月8日(土)、9日(日)ABCホールに於いて開催されることが決定しました、今年は関西でもイタリア映画が熱く燃え上がります。

会期・会場:2010年4月28日(水)〜 5月4日(火・祝)  有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2−5−1マリオン11階)
主催:イタリア映画祭実行委員会、イタリア文化会館、朝日新聞社、チネチッタ・ルーチェ株式会社
後援:イタリア大使館、イタリア文化財・文化活動省
協賛:日本コカ・コーラ株式会社、サンペレグリノ株式会社、フィアット グループ オートモービルズ ジャパン株式会社、フェラガモ・ジャパン株式会社、株式会社紀尾井コーポレーション
協力:株式会社シネフィル、バリラジャパン
公式サイト:http://www.asahi.com/italia/
一般の方 お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル:3月1日〜4月27日)/03-3213-2089(会場、会期中のみ)
※チケット販売開始は3月20日(土)10:00からとなっております。

イタリア映画ポスター展1938-1990  http://www.iictokyo.esteri.it
会期:2010年4月15日(木)〜5月7日(金)※日曜、5月1日(土)休館/開館時間:午前11時〜午後6時 入場料:無料
会場:イタリア文化会館エキシビジョンホール(千代田区九段南2-1-30)/お問い合わせ:03-3264-6011(内線13、14、イタリア文化会館)
 

■上映予定作品■
A. 『ただ、ひとりの父親』 ルカ・ルチーニ監督(2008年/93分)—Solo un padre(Luca Lucini)
B. 『それもこれもユダのせい』 ダヴィデ・フェラーリオ監督(2008年/102分)—Tutta colpa di Giuda (Davide Ferrario)
★カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペ部門出品★                                   
C. 『元カノ/カレ』 ファウスト・ブリッツィ監督(2009年/120分)—Ex (Fausto Brizzi)
D. 『ジュリアは夕べに出かけない』 ジュゼッペ・ピッチョーニ監督(2009年/105分)—Giulia non esce la sera (Giuseppe Piccioni)
E. 『バール・マルゲリータに集う仲間たち』プーピ・アヴァーティ監督(2009年/90分)—Gli amici del Bar Margherita (Pupi Avati)
F. 『ハートの問題』 フランチェスカ・アルキブージ監督(2009年/104分)—Questione di cuore(Francesca Archibugi)
G. 『勝利を』 マルコ・ベロッキオ監督(2009年/128分)—Vincere (Marco Bellocchio)
★09年カンヌ国際映画祭コンペ部門出品★
H. 『コズモナウタ−宇宙飛行士』 スザンナ・ニッキャレッリ監督(2009年/85分)—Cosmonauta(Susanna Nicchiarelli)
★09年ヴェネチア国際映画祭コントロカンポ・イタリアーノ部門★
I. 『重なりあう時』 ジュゼッペ・カポトンディ監督(2009年/95分)—La doppia ora(Giuseppe Capotondi)
★09年ヴェネチア国際映画祭主演女優賞★
J. 『まっさらな光のもとで』 フランチェスカ・コメンチーニ監督(2009年/98分)—Lo spazio bianco (Francesca Comencini)
★09年ヴェネチア国際映画祭コンペ部門出品★
K. 『やがて来たる者』 ジョルジョ・ディリッティ監督(2009年/117分)—L’uomo che verra` (Giorgio Diritti)
★09年ローマ国際映画祭審査員賞・観客賞★
L. 『頭を上げて』 アレッサンドロ・アンジェリーニ監督(2009年/87分)—Alza la testa(Alessandro Angelini)
★09年ローマ国際映画祭最優秀男優賞★

■特別上映作品■(1回上映)
X. 『もうひとつの世界』 ジュゼッペ・ピッチョーニ監督(1998年/100分)—Fuori dal mondo (Giuseppe Piccioni)
★ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞5部門受賞★
Y. 『母の微笑』 マルコ・ベロッキオ監督(2002年/102分)—L’ora di religione (Marco Bellocchio)
★02年カンヌ国際映画祭審査員賞・ヨーロッパ映画賞主演男優賞★

※上映作品はイタリア側の都合により、変更の可能性があります。
※上映作品はこの映画祭のために輸入するプリントのため、英語字幕などが入っている可能性があります。

執筆者

Yasuhiro TogawaYasuhiro TogawaYasuhiro Togawa