世界初のCGアニメーション映画『トイ・ストーリー』以降、『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』、そしてアカデミー賞を受賞した『レミーのおいしいレストラン』、『ウォーリー』など、絶えず世界のアニメーション界をリードしながら、新たなテーマに挑戦し続けるディズニー/ピクサー。その記念すべき10作目となる『カールじいさんの空飛ぶ家』が、待望の日本公開を迎え、全国各地の劇場には、朝早くから親子連れ、若いカップルや中高年層など幅広い観客層が多く訪れ、数多くの作品がしのぎを削っているこの冬の映画戦線の中、ダントツ大ヒットのスタートをきりました。
 初日2日間では、ピクサー作品の最大のヒット作『ファインディング・ニモ』(03年/110億円)に続き第2位のオープニング成績となる好スタートとなった。全国650スクリーン、興行収入80億円に届く見込み。

 本年度カンヌ国際映画祭ではアニメーションで初のオープニングを飾り、先日行われた第66回ヴェネチア国際映画祭では、ジョン・ラセターとディズニー/ピクサーの監督たちが、栄誉金獅子賞を史上初のチーム受賞。風船で旅立つシーンなど色彩の美しい映像と心に深くしみこむストーリーを世界中が大絶賛。

 本作は、既に全世界66ヶ国で公開されており、日本は67カ国目の劇場公開国となった。この度、日本でも、初登場1位となった事で、公開した全66ヶ国で、初登場第1位という快挙を成し遂げた。また、アカデミー賞の前哨戦とも言われる、ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞で2冠に輝き(アニメーション映画賞、2009年作品トップ10)、早くも来年の米アカデミー賞への期待が高まっています。

【ストーリー】
78歳のカールじいさんは、亡き妻エリーとの思い出が詰まった家で、ひとりっきりで暮らしていた。すべてを失いそうになった時、彼はエリーとの約束を果たすため、人生最初で最後の旅に出る。大切な我が家に無数の風船をつけ、彼は家ごと空高く飛び立った。その旅の終着地で、思いもよらぬ運命が待ち受けているとも知らずに…。

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執筆者

Yasuhiro Togawa