11月14日(日本時間)全くの無名監督が撮ったホラー映画がついに全米興行収入1億ドルを突破、という快挙を成し遂げた。その映画の名は『パラノーマル・アクティビティ』。2008年の映画マーケットにおいてその質の高さから各国の一流バイヤーの話題をさらい、セールス3日間で総制作費の3万倍のセールスをたたき出した。自主制作映画であるにも関わらず、アメリカでの配給権は大手映画会社パラマウントが購入。アメリカでの公開時にはリメイクをしてから上映する予定だったため、巨匠スティーヴン・スピルバーグに見せたところ、スピルバーグ自身が本作を見た上で、今のハリウッドの一流技術を持ってしてもオリジナルの『パラノーマル・アクティビティ』の恐怖を凌ぐ作品を作ることは不可能という答えを出し、リメイクを諦めるという伝説を既に残している。そのほかにも既に『パラノーマル・アクティビティ』が残した脅威は数知れない。
 
“脅威”の満足度
一般の人々の映画に対する純粋な満足度調査で世界的に有名な映画批評サイト『ロッテン・トマト』において満足度94%(2009年10月7日時点)という驚異的な数字を記録。
例: 『ショーシャンクの空に』 87%、『セブン』 84% 

“脅威”の興行収入
アメリカではレイトショー限定公開で今年、9月25日から9月30日にかけて12館で上映をスタートしたが、上映希望の反響の大きさから10月1日からは規模を33館まで拡大。10月9日からは159館まで公開規模を拡大。その結果、ハリウッドの大作を押さえ、初登場第5位を記録。たった159館の上映規模で週末だけで790万ドルを記録し、200館以下の上映規模の作品で歴代1位を獲得(※2位は『プラトーン』(1987)の174館で390万ドル)。
そして、約800館まで拡大公開が広がった10月16日の週末にはなんと2000万ドルの興行収入を上げ、その他多くのハリウッド大作を抑えて、ついに全米興行収入ランキングで3位にランクイン。さらに上映規模を約2000館にまで拡大した10月23日からの週末では2200万ドルの興行収入をあげ、『ソウ6』を抑え、全米興行収入第1位を記録!11月14日(日本時間)にはついに興行収入1億ドルを突破した!!($101,122,000)

“脅威”のシアターアベレージ
全米で『タイタニック』に次ぐ、歴代興行収入第2位を記録し、公開館数でも歴代1位を誇る『ダークナイト』のオープニング週末の1館あたりの平均興行収入$36,283を遥かに凌ぐ脅威的なシアターアベレージ$49,379を記録。しかも、この記録は公開第1週目から3週目まで公開規模が増えているにも関わらず、週を重ねる毎に各館の平均興行収入を倍以上に伸ばしており、口コミが広がっているのがうかがえる。
世界中を恐怖で包み込んだ『パラノーマル・アクティビティ』は日本では来年2010年公開予定。ただひたすら怖いというこの映画、自分の目で確かめずにはいられない!!

2010年 日本公開予定

日本公式サイトUP!! ⇒ http://www.paranormal-activity.jp

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執筆者

Yasuhiro Togawa