2009年は、日本を代表する作家・松本清張氏の生誕100年に当たります。
同氏が残した著書への注目は、今年改めて高まるとともに、新作映画「ゼロの焦点」の公開、TVドラマ化、松本清張記念館での各種イベント等、100年という時を超えてなお、松本清張文学への評価は色あせることを知りません。
松竹は、松本清張氏の生誕100年を記念し、不朽の名作『砂の器』をはじめ松本清張原作による映画14本を特集上映いたします。この機会に全国のファンのみならず、そうでない方々にも、映画を通して、清張文学の魅力、素晴らしさをご堪能いただけるチャンスです。

◆松本清張プロフィール◆
1909年12月21日生まれ。福岡県出身。1939年より、朝日新聞広告部に勤務。1950年、処女作の「西郷札」が、週刊朝日の”百万人の小説”で入選し、作家デビュー。1952年、「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞を受賞。1958年、社会派推理小説「点と線」「眼の壁」で、”松本清張ブーム”を巻き起こす。以後数多くの作品を上梓するとともに、続々と映画化され、毎日映画コンクール日本映画大賞に輝いた名作『砂の器』(74)ほか、『張込み』(58)、『ゼロの焦点』(61)、『影の車』(70)、『鬼畜』(78)、『疑惑』(82)等が生まれた。1992年、82才で逝去。 

○松本清張生誕100年記念特集上映
会期:11月14日(土)〜12月4日(金) ※11月28日(土)、29日(日)は除く
会場:東劇(地下鉄東銀座駅・6番出口 TEL:03−3541−2711)

◆上映作品
『顔』(57年)、『張込み』(58年)、『波の塔』(60年)、『無宿人別帳』(63年)、『風の視線』(63年)、『霧の旗』(65年)、『影の車』(70年)、『黒の奔流』(72年)、『砂の器 デジタルリマスター2005』(74年)、『球形の荒野』(75年)、『鬼畜』(78年)、『わるいやつら』(80年)、『疑惑』(82年)、『天城越え』(83年)

「松本清張DVDセレクション」公式サイト http://www.seicho-movie.com/

執筆者

Yasuhiro Togawa